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KDDI

「孫さんの一歩先」戦略で快走

  • 石川 潤

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2007年4月5日(木)

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 KDDIの携帯電話事業が好調だ。電気通信事業者協会(TCA)が発表している携帯電話事業者別の契約者純増数で、2月まで7カ月連続で首位をキープしている。

 昨年10月に電話番号を変えずに携帯電話会社を切り替えられる「番号ポータビリティー制度」がスタートし、事業者間の競争は激しくなるばかりだが、KDDIの優勢に今のところ変化は見られない。

 2007年3月期の営業利益は、前期比で15.3%増の3420億円になる見通し。営業利益率も10.3%と2ケタに乗りそうだ。好調な移動通信事業の収益が、固定通信事業の赤字(550億円の営業赤字)を埋めて、KDDIの業績を押し上げている。

 KDDIの人気の大きな要因が、音楽やナビゲーションサービスなどによって築かれた「先進的なコンテンツを提供しているのはKDDI」というイメージだろう。「ソフトバンクモバイルが出てくるまでに全部入れてしまえという戦略。グーグルから(SNSの)グリーまで、孫さんが好きそうなものは全部、先に入れちゃいました」。KDDIの高橋誠・コンシューマ事業統括本部長は、同社のしたたかなコンテンツ戦略の一端をこう解説する。

 国内の携帯電話産業はソフトバンク(9984)がボーダフォンの日本法人を買収しソフトバンクモバイルとして昨年秋以降、本格的な攻勢に転じてから競争環境は激化したが、KDDIはソフトバンクモバイルの機先を制する形で新サービスを打ち出してきた。高橋本部長によると、第3世代携帯電話のようなブロードバンドを使ったサービスには2つの方向性がある。

 1つは、ゲームなどに代表されるリッチコンテンツと呼ばれる大容量コンテンツを提供するサービス。もう1つは、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に代表されるちょっとしたデータをたくさんやり取りするサービスだ。

 ソフトバンクはパソコンの世界で後者のサービスで成功を収めた。「ソフトバンクが携帯に出てくるなら、パソコンの成功体験をなぞってくるはず」。そう読んだKDDIはグーグル、グリーとの提携を急ぐことで、「Yahoo!ケータイ」を仕掛けたソフトバンクの戦闘力を殺ぐことを狙ったという。

 純増数の推移を見る限り、KDDIの戦略は功を奏したと言える。

 一方で、ソフトバンクは、同社の端末同士なら月980円で1時から21時までの間は通話し放題となる「ホワイトプラン」などで話題を振りまいたが、料金体系ばかりに注目が集まり、本来同社が得意とするはずのコンテンツで十分な特色を打ち出せていないようにも見える。

事業モデルはディズニーランド

 ただ、KDDIの優位がこのまま続くかは予断を許さない。

 立ち止まれば、たちどころに追いつかれてしまうのが、変化の激しい携帯電話業界の鉄則だ。NTTドコモを追撃し、ソフトバンクを引き離すためには次の一手が常に求められる。

 KDDIは具体的な戦略については明らかにしないが、今後の方向性をつかむうえでヒントになりそうなのが、「通信を使わせないサービス」というキーワードだ。KDDIに限らず、携帯電話会社は相次いでデータ通信の定額制を導入している。つまり、利用者がどれだけ大量のデータをやり取りしようが、携帯電話会社の収益は変わらないという世界がやがてやってくる。

【お知らせ】 2007年4月2日からNB100の対象銘柄を変更しました。日東電工(6988)及び大阪ガス(9532)に変えて、ニコン(7731)及び大和証券グループ本社(8601)を新規の対象銘柄と致しました。

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