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創業家追放で笑うのは?

濡れ手で粟のGS、三井住友は止められず

2007年4月11日(水)

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 「会社の社長が辞めさせられるなんて、普通の常識では考えられないですよね。(中略)先頭に立って、戦えないのが無念です。本当に悔しい」

 創業者の血を引く三洋電機の井植敏雅は3月30日、社内メールで長文のメッセージを残し社長の座を去った。

 「会長(野中ともよ)の正義感や私の情熱や戦略は最も嫌がられる状況下だった」。敏雅はメールの中で辞任の理由をこう説明している。野中の正義感や敏雅の情熱を嫌ったのは、三洋電機の大株主である金融3社。急先鋒は米ゴールドマン・サックス(GS)である。

三洋クレで割り込み

 「金融3社が自分を切ろうとしている」。危機を感じた敏雅は、この数カ月の間に金融3社以外の国内の大手銀行に駆け込み、出資を仰いだとされる。 「GSの影響力を弱めるために、第三者割当増資を画策した」と社内の関係者は証言する。

 皮肉である。3000億円の増資が決まりかけた2006年1月、1株70円という屈辱的な条件を知った敏雅の父、敏は、野村証券に駆け込み、増資案をひっくり返そうとしたが、金融3社に押し切られた。親子はともに土壇場であがいたが流れには逆らえなかった。

 井植親子が逆らおうとしたのは短期で巨額の鞘を抜こうとする「市場の論理」であり、その象徴がGSだった。

 本誌はその非情さを示す資料を入手した。2005年10月、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が三洋電機に提出した「三洋電機クレジットに対する買収提案」である。

 この時点で三洋電機は三井物産と交渉していたが、実はGEも名乗りを上げていたのである。だが、最終的に三洋クレを手に入れたのは物産でもGEでもなく、最後に割り込んだGSだった。

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「創業家追放で笑うのは?」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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