「時流超流」

時流超流

2007年4月18日(水)

“ネオン街”がなくなる日

松下電工、LEDで看板市場に参入

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 4月1日、東京・品川駅そばにあるホテル「ザ・プリンス さくらタワー東京」の壁面に、ひときわ目を引くロゴが掲げられた。夜になると、「The Prince」の繊細な文字が白色にくっきりと輝く。実はこれは、松下電工が今春から新規参入した「LED(発光ダイオード)看板」の第1号だ。

 松下電工がLED看板の事業化で狙っているのは、ネオン看板の市場。ネオン看板は細長いネオン管を折り曲げて作るが、そのネオン管をLEDに置き換えようとしているのだ。ネオン看板は長年、繁華街を色鮮やかに照らし続けてきたが、近い将来に「ネオン街」が「LED街」とでも呼ばれるようになるかもしれない。

ポスト薄型TVの有望技術?

東京・品川のホテルに設置された松下電工のLED看板(写真上)。LED看板はネオン管の代わりにLEDを敷き詰めることで、ネオン管を折り曲げる職人技を不要にした(写真下)

東京・品川のホテルに設置された松下電工のLED看板(写真上)。LED看板はネオン管の代わりにLEDを敷き詰めることで、ネオン管を折り曲げる職人技を不要にした(写真下)

 LEDの用途はここ数年、急速に広がっている。携帯電話の液晶画面のバックライトに使われているほか、信号機のランプが次々とLEDに置き換わっている。LEDは従来の白熱灯や蛍光灯に比べて寿命が長く、一般的に10年は交換しなくてもよい。省電力で環境にも優しい。

 課題とされていた発光効率も、照明に使われる白色LEDで既に白熱灯やハロゲン電球の効率を上回り、徐々に蛍光灯に近づいている。既存の光源にはない優れた性能を持ち、発光効率でも遜色がなくなれば、将来は照明の多くがLEDに置き換わる可能性がある。

 投資ファンド、フィノウェイブインベストメンツの若林秀樹社長は、「成長が鈍化してきた薄型テレビの次に有望な新技術は、LEDかもしれない」とさえ言う。

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著者プロフィール

大竹 剛(おおたけ つよし)

1998年日経BP社に入社。「日経マルチメディア」「日経ネットビジネス」を経て2003年から「日経ビジネス」編集部記者


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