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デイトレーダー型新入社員を見くびるな

「楽しいから働く」──真っすぐな仕事観の突破力は強烈

2007年4月16日(月)

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 あと2~3カ月もすれば、オフィス街のあちこちから、声高の不満が聞こえてきそうだ。いわく「今年の新人は何を考えているのか、さっぱり分からない」「やる気が感じられない。仕事を覚えようとしない」「叱ると、めげて、すぐ辞めてしまう」…。

「デイトレーダー型」の新入社員は厄介者なのか?

 そんな不満を先取りする調査もある。社会経済生産性本部が上場企業を中心とした企業の採用担当者や都内の大学の就職課担当スタッフを対象に聞き取り調査をしたもの。その結果、今年の新入社員を「デイトレーダー型」と命名した。1日に何回も株取引を行って銘柄を乗り換えるように、いつも、より良い待遇、より良い仕事を求めて転職を目論んでいるというわけだ。

 新入社員のうち、3年以内に離職する割合が中卒で7割、高卒は5割、大卒は3割。これを「七五三現象」と呼ぶそうで、いくら新入社員が口先で「転職はしないつもりです」と答えても、採用担当者は「にわかには信じがたい」と漏らす。新入社員の3分の1が3カ月以内に辞めてしまうという別の調査もある。

 「こんな連中を使う俺たちの身にもなってくれ」という愚痴が会社側から聞こえてきそうだが、ちょっとお待ちなさい。若者が簡単に辞めてしまう環境を作ったのは、あなたたち自身ではないか。バブル崩壊後の「リストラ、リストラ」の掛け声のもと、日常の仕事をできるだけ少ない人数で、短い時間でこなすシステムを作り上げたのはいいが、それと引き換えに現場でじっくりと若者を教える上司が消えてしまった。日経ビジネス誌の特集記事によれば、若者たちが辞める最大の理由は、「仕事を教えてもらえなかった」なのだそうだ。

 おまけに大学は全入時代前夜。就職も売り手市場。先輩たちよりはるかに簡単に仕事にありつけた若者たちに、「辞めるな」と言い聞かせても、聞く耳を持たぬ。第一、「日本の労働市場は閉鎖的だから、人材の流動化が必要だ」と叫んできたのは一体どこの誰か。

新庄剛志、中田英寿、飯島愛の生き方に憧れる世代

 ここは見方を変えてみる必要がありそうだ。デイトレーダー型か何か知らないが、会社や職業をサーフィンする若者たちを、新しい文化の担い手とポジティブに見なしたらどうだろう。

 その先駆けの1人が元プロ野球選手の新庄剛志である。西日本短大付属高校から阪神球団に入団した頃の新庄は、九州なまり丸出しの純朴な高校生だったが、並外れた身体能力を生かして、みるみる阪神タイガースのスター選手にのし上がった。ただし、「ジーンズがはけなくなるのが嫌」という理由で筋トレもせず、スナック菓子ばかり食べ、練習には遅刻の常習犯だった。

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