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中国市場は“チキンレース”

新車需要3割増でも値下げ競争に拍車

  • 北京支局 田原 真司,石黒 千賀子

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2007年5月2日(水)

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 中国で自動車の販売競争が熾烈さを増してきた。昨年の総販売台数(トラックなど商用車を含む)は約720万台に達し、日本を抜いて米国に次ぐ世界第2位の市場に躍進。5年目に入った10%台の経済成長を追い風に、個人のマイカーブームが拡大している。今年1~3月の乗用車(SUV=スポーツ・ユーティリティー・ビークルを除く)の販売台数は約112万台と、前年同期比30%の伸びを記録した。

 こうした市場の急拡大にもかかわらず、メーカーの表情は険しい。というのも、ここにきて新車の値下げ競争に拍車がかかっているからだ。

日系各社が小型車ラッシュ

トップ10は全体の3分の1に

 米ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社で、乗用車のメーカー別シェアで首位に立つ上海GM。同社は3月2日、最量販車種「ビュイック・エクセル」(排気量1600~1800cc)を7000~1万元(約10万5000~15万円)値下げした。するとその翌週、シェア2位と3位につける独フォルクスワーゲン(VW)の2つの合弁会社が追随。ほとんどの車種を3000~1万1000元(約4万5000~16万5000円)値下げした。

 昨年シェア4位に急浮上した中国の新興メーカー、奇瑞汽車も4月に主力車種の値下げを発表。新車購入者に3000元相当のガソリンをプレゼントするキャンペーンも展開している。

 米欧中の上位メーカーが率先して仕掛けた値下げ競争に、追う立場の日系メーカーは一様に渋い顔だ。

 とはいえ、手をこまぬいているわけではない。むしろ今年後半から来年にかけて、日本勢が中国市場で価格競争の“台風の目”になる可能性がある。

 4月20日から28日まで開催された上海国際自動車ショー。昨年11月の北京国際自動車ショーから半年しか経っておらず、初公開の新車が例年より少ないことなどから、開幕前は話題不足も指摘されていた。しかし、一般公開初日の22日だけで10万人を超える来場者が押し寄せ、マイカーに対する消費者の高い関心を見せつけた。

 特に目立ったのは、日系メーカーの小型車ラッシュだ。日産自動車の合弁会社、東風汽車有限公司(東風日産)は20日、新型小型車「リヴィナ」を発表、中国各地のディーラーで即日発売した。日本で販売している小型車「ノート」と共通の車台を使い、世界各地で生産販売することを前提に開発された“グローバルカー”だ。

新車の急増で過当競争に

 注目を集めたのは、同時に発表された価格である。排気量1600ccと車体の大きさに対して余裕のあるエンジンを搭載しながら、最も安いモデルは7万9800元と8万元(約120万円)を切った。この価格には中国の付加価値税(税率17%)が含まれている。もはや日本のノートよりも割安と言える。

 東風日産は今年、昨年の5割増の30万台を販売する計画。リヴィナだけで月6000台が目標だ。自動車ショーで初公開される新型車は、実際に店頭に並ぶのは数カ月後になることが珍しくない。リヴィナの即日発売に踏み切ったのは、新車価格の下落が今後も続くと判断し、販売機会を逃さないためだ。

 「当初の予定より発売を2カ月近く前倒しにした。中国の顧客に価格以上の価値を認めてもらえるはず」と、東風日産の中村克己総裁は期待する。

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