「時流超流」

「固定+携帯」初の使い放題

ソフトバンク、法人市場開拓へ秘策

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2007年5月8日(火)

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 ソフトバンクが5月中にも、固定電話と携帯電話を一体化した定額料金を導入することが日経ビジネスの取材で明らかになった。

 法人向けに提供する固定電話サービス「おとくライン」から、ソフトバンクの携帯電話に定額で使い放題となるプランを投入する。おとくラインとソフトバンクの携帯電話を両方契約している企業にとっては、外出している社員の携帯電話への通話が話し放題になる。一部の企業から段階的に提供し、徐々に対象企業を広げる計画。新プランにより、ソフトバンクは手薄な企業向け通信サービスの強化を図る。

携帯電話機の在庫圧縮にも

 おとくラインは、グループの日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)が2004年12月に開始した。当時、NTT東日本・NTT西日本よりも割安な基本料や通話料を売りに、鳴り物入りで投入した固定電話サービスである。

固定と携帯の融合サービスに本腰を入れるソフトバンクの孫正義社長

固定と携帯の融合サービスに本腰を入れるソフトバンクの孫正義社長 (写真:村田和聡)

 孫正義社長は「おとくラインを提供するために日本テレコムを買収した」と豪語し、NTT東西が独占する市場を切り崩すと意気込んだ。

 ところが、孫社長の目論見は外れ、加入者は伸び悩む。NTT東西が基本料を引き下げるなどして対抗したほか、ライバルのKDDIも同種のサービス「メタルプラス」を始めたことが影響したためだが、何よりも利用者の通話手段が固定電話から携帯電話へと移行したことが響いた。

 その後、孫社長の興味も携帯電話サービスに移り、昨年ボーダフォンを買収したことで主力事業は完全に携帯電話になってしまった。

 このため、おとくラインは2005年9月には個人向けの営業を大幅に縮小し、企業向けに特化することを表明。企業向けに通信料金の一括請求サービスを提供するインボイスと共同で営業会社「日本テレコムインボイス」を設立し、固定通信から距離を置く構えを見せていた。

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著者プロフィール

蛯谷 敏(えびたに・さとし)

2000年、日経BP社入社。通信業界誌『日経コミュニケーション』記者を経て、2006年より日経ビジネス記者。情報通信、ネット、金融、不動産、政治、人材など色々担当。「一極集中」から「多極分散」へと移り変わる様々な事象をテーマに日々企画を考えている。



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