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信越化学工業

業績絶好調、世界の化学メーカーで“最高位”に

2007年5月14日(月)

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 信越化学工業の業績拡大が止まらない。

 4月27日に発表した2007年3月期の連結決算は、売上高が前期比16%増の1兆3047億円、営業利益が同30%増の2410億円といずれも過去最高を更新した。12期連続の最高益更新で、直近では3期連続で20%を超える増益を果たしている。今期の営業利益予想は2670億円と、2ケタ増益を見込む。

米デュポンや米ダウ・ケミカルを凌駕

 その強さは、債券市場でも評価されている。米国の格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4月12日、「好調な業績と強固な財務構造」(ムーディーズ)を理由に、信越化学の発行体格付けをA1からAa3に1段階引き上げた。Aa3は独BASFと並んで、世界の化学メーカーでは最も高い格付けだ。

 米デュポンや米ダウ・ケミカルなど、「ケミカル・ジャイアント」と呼ばれる大手化学メーカーの格付けを上回る。国内では他の業種も含めて見ても、信越化学を上回るのは、Aaaのトヨタ自動車やAa1の武田薬品工業、Aa2のキヤノンといった“超優良企業”に限られる。

 5月に入り、株価は7000円台後半で推移する。今年1月に付けた8170円の上場来高値をうかがう動きを見せている。野村証券金融経済研究所の西村修一アナリストは「DCF(割引キャッシュフロー)法による1株当たり株主価値は1万942円。今の株価は割安感が強い」と評価する。日興シティグループ証券の金井孝男アナリストも「ターゲットプライスは9800円。今後の株価上昇余地は大きい」と見ている。

半導体シリコンの利益が実質倍増

 前期大幅増益の牽引役となったのは、世界シェア首位の半導体シリコン事業だ。売上高は前期比33%増の4067億円、営業利益は同70%増の900億円となった。信越化学は今期、半導体シリコン製造設備の耐用年数を5年から3年に短縮し、減価償却費負担が260億円発生した。この減益効果を除くと、前期比2.2倍の大幅増益となる。

 好調の背景には、半導体メーカーの需要を先取りし、ウエハー製造能力の増強を続けていることにある。半導体用シリコンウエハーは直径200ミリの旧世代から最先端の300ミリへ世代交代が急速に進んでいる。1枚のウエハーから生産できる半導体チップが倍以上になり、同じチップなら生産コストを約3割削減できるからだ。日本だけでなく、台湾や中国でも300ミリ対応工場の能力増強が相次ぎ、需給逼迫が続いている。

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「信越化学工業」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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