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日産自動車

ゴーン就任後の初減益、出遅れの環境で挽回へ

2007年5月28日(月)

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 日産自動車7201の株価が低調だ。今年2月2日の第3四半期決算で、2006年度の決算の下方修正を発表した。それまで1500円台で推移していたが、下方修正を発表した翌週に1300円台に急落して以降、1200~1300円台で推移している。2007年3月期の連結決算は、売上高が10兆4686億円、営業利益は7769億円で、2000年にカルロス・ゴーン氏が社長に就任してから初の減益だった。

 新車の販売台数も伸び悩んでいる。2006年度の世界販売台数は前年度比2.4%減の348万台だった。2007年4月の米国の乗用車の販売台数は、前年同月比18%減の7万1124台(米オートデータ調べ)、国内は10.7%減の3万983台(日本自動車販売協会連合会調べ)で、依然として厳しい状況だ。

 日産は5月23日に多目的スポーツ車(SUV)「デュアリス」を発売したが、販売増の起爆剤になるかは未知数だ。同車は既に欧州で「キャシュカイ」という車名で売られているもの。欧州では6万台を受注し、出足は好調だが、そもそも欧州市場向けに開発した車種という点を考えると、日本市場でも同様の売れ方をするのかは不透明だ。実際、日産は2007年度の国内販売台数を前年度から約4万台も少ない70万台と見込んでいる。

「環境技術に熱心でない」というイメージを払拭へ

 こうした足元の新車販売が厳しい中、最近の日産で目立つのは、中長期の環境対策の情報公開に積極的な点だ。ある日産関係者は、「ゴーン社長がハイブリッド車に対して慎重な発言を繰り返したために、日産は環境技術に熱心ではないというイメージが広がってしまった。それを挽回するために公開している」と話す。

コメント2件コメント/レビュー

今になってファッション的にハイブリッドの導入や環境を声高に訴えても、実になるころには遅きに失するだろう。現在の日産の最大の問題は、環境に限らず商品力全般、商品の訴求力が圧倒的に不足している点だ。コストカッターがトップになった時点で方向転換しておいた方が良かったのでは。たとえば日産は安価な車だけを作ります、1500ccで80万円で新車が買えます、2000ccでも100万円で日産車が買えますとしていた方がよほど存在感を出せただろう。少なくともヒュンダイを買うよりは日産を買うだろうから。(2007/05/28)

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「日産自動車」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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今になってファッション的にハイブリッドの導入や環境を声高に訴えても、実になるころには遅きに失するだろう。現在の日産の最大の問題は、環境に限らず商品力全般、商品の訴求力が圧倒的に不足している点だ。コストカッターがトップになった時点で方向転換しておいた方が良かったのでは。たとえば日産は安価な車だけを作ります、1500ccで80万円で新車が買えます、2000ccでも100万円で日産車が買えますとしていた方がよほど存在感を出せただろう。少なくともヒュンダイを買うよりは日産を買うだろうから。(2007/05/28)

「技術の日産」を支えたのは、日産本体の技術力だけではなく納入部品メーカーの力も非常に大きいはずである。コストカッターの大号令の元“技術よりコスト”を優先した結果、先進技術を提案する納入メーカーが激減しているはずである。今日のように文字通り“日進月歩の技術革新”が勝敗を決める時代に、日産のこの数年の技術の後れを取り戻すのは容易ではあるまい。“コミットメント”でズタズタになった販売店の再生にも相当の時間を要するだろう。ゴーン氏が自らの“コミットメント”の未達成に、どのような責任の取り方をするのか大変興味がある。(2007/05/28)

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