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味の素

M&Aに動く巨艦、早期のシナジー創出がカギ

2007年6月18日(月)

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 「(カルピスは)乳酸菌に関して分厚い可能性を秘めている。しかも、健康イメージが非常に強いブランド。健康を訴求していくこれからの日本の社会環境、ひいては世界の中で、カルピスのブランドは強い意味を持つ」  味の素の山口範雄社長は6月11日、約25%を出資する持ち分適用会社であるカルピス2591と経営統合すると発表した場でこう力を込めた。味の素とカルピスは1990年に業務提携して以降、商品配送や人的交流、海外での合弁事業、さらには美白化粧品の開発などで協力してきた。株式交換による経営統合後はアミノ酸と乳酸菌という両社の強みを生かして、健康機能性食品や飲料事業の展開を加速させていくという。

 味の素は日本たばこ産業2914やキリンビール2503などとともに、食品業界を巡る再編劇の主役と目されている。カルピスとの経営統合は、この2月に発表した削り節・めんつゆ大手であるヤマキに資本参加するのに続くもので、味の素が再編に向けて徐々にアクセルを踏み始めたことを強く印象づけた。

 もっとも、発表後の株価は小幅下落と、それほど目立った動きを見せていない。確かに、株式交換は味の素の自社株式を充当するが、それを超える約5000万株は新株発行で対応するとしている。株価が軟調なのは、「希薄化の懸念を嫌気した」とある市場関係者は解説する。ただ、それ以上に、統合によるシナジーがいつ頃に出てくるのか、はっきりしていないことも一因だろう。

希薄化を埋めるには営業利益は倍必要

 野村証券金融経済研究所の沖平吉康アナリストの試算では、経営統合後の味の素のEPS(1株当たり利益)はカルピスののれん代などを含めて換算すると2008年3月期の従来予想に比べて約6%減少する。あくまでも試算だが、これを元の予想EPSに戻すには、カルピスの営業利益は倍に増やす必要がある。

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「味の素」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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