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日立化成工業

上期減益、ニッチ高収益路線の試練

  • 中川茂雄

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2007年7月6日(金)

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 今期の経常利益の見込みは570億円。前期567億円に対し3億円増と小幅だが、税制変更に伴い減価償却費が34億円増加するのを吸収し、4年連続の最高益更新を狙う。

 ここへきて原油価格が1バレル=70ドル台に上昇し、原材料費が膨らむ懸念はある。一方で、為替は計画では今年度1ドル=110円の前提で34億円の為替差損が出ると見ているところ、現在は120円程度にあることから円安メリットで原油価格の上昇を吸収する可能性もある。

 原材料の高騰と高止まりや、主力商品である液晶部材が液晶パネルの在庫調整などの影響で、前期下期に続き今上期も減益の見込み。しかし、目標の通期での増益は欠かせない。会社の成長戦略である「戦略拡大製品」の拡販と海外売上高比率の拡大の真価を問われるからだ。

前期は前年比で売上高は46%増の製品群

 戦略拡大製品とは、売上高営業利益率20%以上が見込め(全社平均8.8%)、成長性の高い有望商品を選定し、全社で優先的に売り上げを伸ばしていこうというもの。長瀬寧次社長が2003年から実施している成長戦略で、対象品目は毎年、見直し、入れ替えている。

 戦略拡大製品の出身製品には、世界シェア50~60%で現在中核製品になっているフラットパネルディスプレー用回路接続フィルムのアニソルム、世界シェア70~80%のダイボンディングフィルム、世界シェアは首位の30%を占めるプリント配線板用感光性フィルム、世界シェアは2位の20%を持つ半導体回路形成用研磨材のCMPスラリーなど、高シェア・高収益のニッチ製品群がある。2007年3月期に戦略拡大製品の売上高は1051億円と前年比で46%の増となった。

 今年度はグループ含めて29品目が対象となり、主なものとしては高機能銅張積層板、液晶ディスプレー用表面保護フィルム、リチウムイオン電池用負極材、RFID(非接触IC)タグなどがある。2008年3月期の売上高見込みは900億円で、比較可能な範囲で計算すると前年比で26%の伸びとなる。

出身製品の寄与で営業利益の増収効果はほぼ倍増

 全社の収益力が持続的に伸びるかを占ううえで注目されるのが、戦略拡大製品に指定され育成された製品群の収益力が順調に伸びているかにある。2008年3月期に全社の増収額の見込みは112億円。これは2007年3月期の261億円より減少する。一方で、全社の増収による営業利益の伸びをみると、2008年3月期の見込みは126億円と2007年3月期の66億円から100%近い増益となる。これは戦略拡大製品の出身製品の寄与が大きいからである。

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