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セーレン、カネボウの繊維事業買収で「世界初のビジネスモデル」

「未来のファッション店」を来年にも実現

  • 杉山 泰一

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2007年7月13日(金)

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 2005年に旧カネボウの繊維事業を買収して話題となった染色大手のセーレンは、2008年中に、IT(情報技術)をフル活用してSPA(製造小売り)事業を大幅に“進化”させる計画だ。店舗に置いたパソコンを使って全商品のデザインを、来店客が自由に指定できる女性向けファッション店を新規に出店する。発注してから約1週間で商品が届く。

図版

坂井工場内にある巨大プリンター(染色機)群。セーレンの繊維製品製造システム「Viscotecs(ビスコテックス)」の中核を成す

 この新事業を支えるのは、繊維製品製造システム「Viscotecs(ビスコテックス)」だ。パソコンで作ったデザインデータを、CAD(コンピュータによる設計)に取り込み、タイムラグなしにCAM(コンピュータによる製造)で布地に染めて最終製品にするという、企画・製造・販売まで一貫したシステムである。

 このシステムの中核的存在として、繊維の染色に使う巨大プリンター(染色機)がある。通常は生地を染色する際、枠を作って1色ずつ刷り込むため、10~20色までしか表現できないうえ、大量に刷らないと採算が合わない。一方、セーレンの染色機は1677万色まで表現でき、1着分しか染色しなくてもムダがない。福井県坂井市にある工場には、数百台のプリンターが並ぶ。

図版

ビスコテックスを使って衣料品を製造した例。パソコンでデザインを作成・入力してから(写真左上)、工場内で巨大なプリンターを使って生地にデザインを印刷(写真左下)、それを裁断・縫製すると製品が完成する(写真右)

 そしてもう1つ。繊維事業を買収して衣料品の完全な一貫製造小売りの展開が可能となったことも、新事業を採算ラインに乗せることに大きく寄与する。

 旧カネボウの原糸製造工場を傘下に収めたことによって、セーレンは衣料品の原糸製造から生地製造、染色・プリント、縫製、仕分け・配送、店舗での販売まですべてをグループ内で完結できるようになった。「これら全工程を担える企業グループは、日本にも海外にも存在しない。セーレンは単独で全部できるので、小ロット、短納期、在庫レスを実現できる余地がすごく大きい。世界初のビジネスモデルだ」と結川孝一・取締役常務執行役員は強調する。

いずれ自宅から自由に発注できるようにする

 セーレンは2001年に婦人衣料品のSPA事業に進出済み。「mash mania(マッシュマニア)」など直営店を11店運営している。1677万色の染色が可能なビスコテックスのおかげで、バラエティー豊かでカラフルなデザインの衣料品が店頭に並ぶ。在庫がなくても1着からの追加注文ができ、長くても2週間で届く。

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