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ITエンジニアの「性格改造」!? 
人が集まる技術講習会の秘密

  • 小林 暢子

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2007年7月27日(金)

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 「ではまず1人ずつ自己紹介してください。『生涯で一番恥ずかしかった体験』も話してね」。こんな呼びかけから始まる「講習会」が、毎週水曜午後、東京・秋葉原で開かれている。

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受講者は、毎回「自己紹介」する。回数を重ねるうちに、聞く人の注意を引きつける話し方を身につけていく

 主催するのはソフト開発会社のHOWS(ハウズ)。2005年設立、社員約20人の新興企業ながら、ウェブブラウザー上でスムーズにアプリケーションを操作できる技術「Ajax(エイジャックス)」の分野で、先進的な技術と多くの実績を誇る企業だ。同社が社員向けに始めたAjaxの講習会に、2006年後半から顧客企業などが社員を送り込むようになった。

 Ajaxの講習会とはいいながら、技術に関する講義やプログラミングの実習などはほとんどない。講師を務める庄司渉副社長が「雑談」をしながら、参加者を巻き込んでいく。冒頭のように「恥ずかしい体験」を参加者に語らせたり、毎週1人ずつ手品を覚えて発表させたり。時には全員でカラオケに行ったり、映画やお笑いのビデオを見たりすることもある。「社員を派遣している企業の上司や人事部が知ったら、目を回すかもしれない」と庄司副社長は笑う。

「コミュニケーション下手」を克服

 しかし参加企業は増える一方だ。大成建設の情報企画部をはじめ、東京ガスのシステム子会社ティージー情報ネットワークなど、大企業のシステム部門が講習会に社員を派遣する。

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手品を覚えて皆の前で披露する。これも立派な「研修」メニュー

 「当初はAjaxを体感し、業務システムにどのように活用できるかを社員自身に考えさせることを目的に、社員に講習を受講させた。しかし、最初の講習生からの報告を聞いて、効果は予想外に大きかったことを痛感した」。2006年9月に3人の部員をHOWSの講習会に派遣して以来、2007年1月、同4月の2期にも継続して5人を送り込んでいる大成建設の木内里美情報企画部長は力を込める。

 「驚いたのは、研修から戻ってきた部員が、自分の言葉で明確に自分の考えを話せるようになっていたことだった」(木内部長)。システム開発の納期に追われ、日夜を問わずパソコンに向かい合うシステム部員は、一般的にコミュニケーションが苦手と言われる。講習会の2期生として参加した同社情報企画部の長瀬忠氏も、「人の前で話をするのは本当に苦手だった」と話す。

 ところが、HOWSでの3カ月の講習で変わった。自身が開発を担当したシステムの稼働を控えて、全支店から担当者を集めて開催した新システムの説明会では、木内部長も驚くようなプレゼンテーションを披露したのだ。

 業務効率改善のためのシステム導入も、現場にとっては従来の業務プロセスを変え、煩雑な操作を覚えなくてはならない「厄介者」と受け取られるケースも少なくない。せっかく全国から担当者が集まったのに、早口で技術的な説明をするだけでは「せっかく来たのにこんな話か」という反発を生み、システムの活用意欲も高まらない。長瀬氏のプレゼンでは、「システムが現場の業務効率改善にもたらす効果など、聞く人が知りたいことを、分かりやすく、一人ひとりの目を見ながら話した。そうすることで『なぜこのシステムを使うのか』を参加者に納得させることができていた」(木内部長)。

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