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スズキ

日本を超えたインド市場での高価格車シフト急ぐ

  • 佐藤 嘉彦

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2007年8月24日(金)

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 スズキの業績が好調だ。2007年4~6月期の決算では、売上高が前年同期比17.1%増の8945億円、営業利益は同19.2%増の405億円となった。会社側は通期の売上高3兆2000億円、営業利益1340億円という業績予想を変更しなかったものの、このペースでいけば上振れそうだ。鈴木修会長も6月の株主総会で「業績予想を下回って株主の皆さまをガッカリさせるよりも、保守的な予想をして、結局上回る方がいい」と述べ、上振れを否定しない。

 株価は7月5日に過去10年来の最高値3750円をつけたものの、現在は米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)から発した金融不安による株安の影響などを受けて3000円程度まで下落している。この水準についてある外資系証券会社のアナリストは「スズキは他の自動車メーカーと異なり、北米市場ではなく東南アジアやインドなど新興国が事業の中心。アジア通貨に対してはそれほど円高になっておらず、株価水準は低すぎる」と話す。

 また通期の業績見通しについても、為替の前提が1ドル=112円となっているため、円高基調が続いても会社予想を下回ることはないと見る。むしろ「4~6月の4輪生産台数は62万6000台で、この分だと通期の生産予想台数261万2000台を上回るだろう」(アナリスト)。

 海外でも特に好調なのが、スズキが高シェアを誇るインドだ。現地4輪子会社「マルチ・ウドヨグ」が発表した決算によると、2007年4~6月期の売上高は415億4000万ルピー(約1163億円。1ルピー=2.8円)で、前年同期比27%増と大幅に増加。税引き前利益は70億ルピー(約196億円)で、こちらは31%も増加した。利益率は16.8%と、スズキの連結営業利益率4.5%を大きく上回る。まさに稼ぎ頭と言っていい。

「SX4セダン」投入で高級化路線をスタート

 マルチの税引き前利益の伸びが、売上高のそれを上回ったのには、従来よりも高級なクルマが売れ始めたことがある。今年初に追加した小型車「スイフト」のディーゼルエンジンモデルが人気なうえ、5月には4ドアセダン「SX4」を日本より先に発売した。

 価格帯は61万8000~72万4000ルピー(173万~202万円)と、マルチのラインアップでは最高級に位置する。セダンの分野では、これまで旧式車しかなくホンダ(7267)やトヨタ自動車(7203)相手に苦戦してきたが、SX4の投入により月間販売台数が以前の2000台規模から倍の4000台規模に拡大した。

 今年2月、インドを訪れたスズキ海外営業本部長の中西眞三専務は「インドでのスズキのライバルは低価格車の印タタ・モータースや韓国・現代自動車ではなく、ホンダやトヨタだ」と発言。そのために高価格車のラインアップを強化すると話していた。

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