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住友化学

成長前の“小休止”、リスク分散に課題も

  • 谷川 博

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2007年9月10日(月)

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 住友化学の2008年3月期第1四半期(4~6月期)の連結決算は振るわなかった。売上高は4392億円と前年同期比で6.5%増えたが、営業利益は256億円と前年同期を24.6%も下回った。

 同業の三菱ケミカルホールディングス(4188)、三井化学(4183)、旭化成(3407)、東ソー(4042)が営業増益となったのとは対照的で、総合化学大手5社の中では唯一の営業減益だった。

 住友化学では、第1四半期以降も厳しい状況が続きそうだ。期初に発表した2008年3月期の通期の連結業績予想では売上高が1兆9100億円と前期比で6.7%増えるものの、営業利益は1300億円と同6.9%減る。最高益を更新した2007年3月期からは一転、4期ぶりの減益決算となる見通しだ。

 ただし、証券アナリストら市場関係者の間では悲観論は少ない。むしろ、例えるなら、上り階段の途中にある小休止の場(踊り場)ととらえる向きが多いようだ。市場関係者の目には、既にその先の上り階段が見えているからだ。

大プロジェクト始動で「来期の増益は確実」

 市場関係者が、住友化学の今期の業績をそう考える理由は主に2つある。

 1つは、主要な事業部門の「一時的な要因」だ。例えば、石油化学部門は営業減益の見通しだが、それはプラントの大規模な定期点検修理によって点検修理費用が発生すると同時に、生産設備が休止する影響が大きい。農業化学部門の営業減益見通しも、子会社の住化武田農薬(東京都中央区)の11月の吸収合併に伴う費用の発生が響く。この2つの要因で、全体の営業利益を90億円ほど押し下げてしまう。

 もう1つは、「来期以降の劇的な業績拡大」だ。サウジアラビア国営石油会社のサウジ・アラムコとの合弁事業「ラービグ計画」の世界最大級の石油精製・石油化学コンビナートが2008年10月にも稼働すれば、以降の大幅な増益が見込まれる。会社側は「2010年3月期から500億円の持ち分法利益が得られる」と言うが、あるアナリストは「2009年3月期にも100億円は計上できる」と指摘する。

一般投資家は足元の業績悪化の方を懸念

 ただ、今のところ一般投資家はそうした見方に確信を持てないようだ。住友化学の株価の動きを見ると、むしろ投資家は足元の業績悪化を懸念している。

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