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資生堂

中国事業を加速、薬局にも販路拡大

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2007年9月12日(水)

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 資生堂の中国展開が活発化している。

 9月6日、上海工場の拡張工事を終え、本格稼働を始めた。生産能力は従来の2倍となる。化粧品専門店の取り引き増加に対応するもので、拡大した生産能力は、2006年10月に投入した専門店専用ブランド「URARA(ウララ)」などの増産に向ける。現在、中国で契約している専門店の数は2100。年内には2500に達する見込みで、2009年3月末までに5000店に拡大する計画だ。

 販売チャネルも広げる。専門店、百貨店のほかにドラッグストアと薬局の開拓を行っている。今年2月、香港に本拠地を置くドラッグストアチェーン「ワトソンズ」と契約し、同店60店舗でスキンケア化粧品「アクアレーベル」の販売を開始した。さらに漢方薬を中心に販売している都市部の地場の薬局との交渉も進めている。

 2007年3月期、中国における化粧品事業の売上高は444億円。2005年3月期から2年間で2倍となり、海外事業全体に占める割合も約20%に達している。ただし、拡大戦略はまだ緒についたばかりという状況。仏ロレアルや米P&Gなどの欧米ブランドに加えて中国ブランドとの競合が激化していることもあり、今後とも製造、販売面で拡大を続ける。中国投資の拡大も必須で、その分、投下資本の回収リスクも高まる。

 そのため、中国以外の市場開拓も進めリスク分散を図る。前田新造社長は「この2年間は中国への投資を続け北米では組織再編を進めてきた。今後は新市場に積極的に展開する」とし、今年5月にロシアに現地法人を設立した。2008年からモスクワ、サンクトペテルブルクを中心に化粧品の販売を開始する。

国内は優良店優遇策を導入

 3カ年計画の最終年度、今期(2008年3月期)の改革として注目されるのが国内の取引制度改革だ。画一だった小売店への納入価格をブランドごとに設定し、一部のブランドについては価格を引き上げた。

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著者プロフィール

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者。1993年に日経BP社に入社し、パソコン専門誌「日経MAC」「日経クリック」「日経WinPC」の編集を担当する。2002年〜2004年、米ニューヨークに留学。帰国後、中小企業のためのIT化情報サイト「SMB+IT」「日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)」の編集を経て、2007年から「日経ビジネス」編集部。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。2011年、約4カ月にわたりケニアの首都ナイロビに滞在。趣味はサーフィン、スノーボードとサンバ楽器演奏。



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日経ビジネス編集部が、NBonline(日経ビジネス オンライン)上で定点観測していく100社のこと。100社は東京証券取引所第1部に上場する企業のうち、CSR(企業の社会的責任)と成長性を中心に日経ビジネス編集部が独自に選定した。このコラムでは、100社の動向や経営戦略を解説していく。NB100およびNB100株価インデックスについては、こちらのページを参照いただきたい。

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