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第一三共

業績好調、でも株価が下がる意外な理由

2007年9月14日(金)

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 第一三共の株価が冴えない。2005年9月に第一製薬と三共が経営統合して誕生した同社の株価は今年2月19日、3990円の最高値をつけた。しかし、その後はほぼ一本調子で下げ続け、9月6日には2960円まで落ち込んだ。下落幅は25.8%にも及ぶ。

 足元の業績が悪いわけではない。むしろ好調だ。海外子会社の決算期変更や非医薬品事業を前期に売却した影響などで、第1四半期(4~6月)の連結売上高は前年同期比12.9%減の2355億円となったが、連結経常利益は同5.6%増の716億円を計上した。主力の血圧降下剤「オルメテック」の売り上げが国内外で拡大していることが業績を牽引している。第1四半期の連結経常利益は、2008年3月期の通期予想の43%に相当し、中間決算で予想を上方修正する公算が大きい。

大型新薬への期待で上がりすぎた反動?

 にもかかわらず、株価が下がり続けているのはなぜか。1つには株価が上がりすぎた反動との見方がある。統合当初は2000円台だったが、ほぼ右肩上がりで上昇し、1年半で約2倍の水準に達した。ここまで上昇した主因は、同社が発売を目指している新薬の「プラスグレル」への期待が膨らんだからにほかならない。

 心筋梗塞などの治療に使われる抗血小板剤のプラスグレルは、ピークの売り上げが2000億円とも目される大型新薬だ。第一三共に最大手の武田薬品工業4502やアステラス製薬4503、エーザイ4523を加えた大手4社は、いずれも2010年前後に主力薬の特許が米国で失効するというリスクに直面している。特許が切れると、同じ成分の後発医薬品(ジェネリック医薬品)が出回って主力薬の売り上げが激減するからだ。プラスグレルを発売できれば、第一三共は他社に先駆けてこのリスクを解消できる。

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「第一三共」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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