「時流超流」

時流超流

2007年10月16日(火)

吉野家、次はラーメン

倒産チェーン刷新、M&A攻勢の試金石に

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ラーメンは牛丼、寿司などに続く事業の柱に

 味やメニューだけでなく、社内の風土もすべて抜本的に見直す――。民事再生法の適用を申請したラーメン一番本部(大阪市)からの事業譲渡により、ラーメン分野へ進出する吉野家ホールディングス(HD)が今後の方針を明らかにした。

 民事再生法の適用でラーメン一番本部は清算、吉野家HDが約5億円で事業を買い取る。従業員はそのまま引き継ぎ、190あった店舗のうち優良物件と目される約130店舗を引き受けた。この資産を使って、吉野家HDはラーメン店チェーンの展開に乗り出す。牛丼の吉野家、寿司の京樽、うどんのはなまるなどに続く事業となる。

急成長のリスクを警戒

安部修仁・吉野家ホールディングス社長は牛丼単品経営から多角化を進める

安部修仁・吉野家ホールディングス社長は牛丼単品経営から多角化を進める (写真:村田 和聡)

 吉野家ディー・アンド・シー常務だった渡部政男氏を中心に、吉野家の店長十数人が立て直しに当たる。既にスープなどの改善を始めた。「とんこつ味は、味を一定水準に保つのが難しいと聞いている。まずは、醤油味で他社に負けないラーメンを作っていく」(経営戦略を担当する吉野家HDの加藤建司専務)。

 ラーメン一番本部は1997年4月に加藤博一氏が創業、1杯180円(税抜き)という低価格ラーメンを売りにする「びっくりラーメン」のブランドでチェーンを展開。ところが急激な出店攻勢が資金や人材の不足を招き、売り上げが激減して経営に行き詰まった。そこで、加藤氏は支援を吉野家HDに求めた。

低価格で急成長したが倒産、吉野家入りへ

低価格で急成長したが倒産、吉野家入りへ (写真:山田 哲也)

 実は吉野家HDは、支援要請を1度、断っている。今年春のことだ。加藤氏は吉野家HDの安部修仁社長と面識があり、経営譲渡を持ちかけた。これを受けて、吉野家HDの加藤専務は都内のびっくりラーメンに足を運んだ。「商品力があれば、お客様の支持が得られるので再建の可能性はある。しかし、味が決定的にダメだった」。

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