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ROBO-ONE優勝者が手がけるゲーム機「ロボキャッチャー」

失敗の価値に気づいた「チャンプ」が立ち上がる

2007年10月23日(火)

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 二足歩行ロボットを操り、ぬいぐるみをゲット! 普通、この手のプライズもののゲームは、手に入る商品が魅力の大半だが、「ロボキャッチャー」は、妙に愛嬌のあるロボの動作がたまらない。ずっこけて景品を落としても、がっかりするより先に笑ってしまう。

 ロボキャッチャーの開発者は古賀俊亘氏(メカトラックスCTO)、27歳。起業の始まりはやっぱり「ロボコン」だった。

 「ロボコン(NHK大学ロボコン)」のテレビ放送を見て興奮し、強豪、九州大学に入学を決意。入学後3回出場を果たしたが、一方的に固定されたルールの中で、最適化競争を強いられるのに飽きてきて、二足歩行ロボットによる格闘技を行う「ロボワン(ROBO-ONE)」に乗り換えた。

起業はしたが、成功は遠く

 同期の友人と立ち上げた「九州大学ヒューマノイドプロジェクト」で、本戦に5回連続出場、2004年の第5回でチャンピオンとなり、第6回で連覇も果たした。「ロボットの開発で生きていこう」と、自ら開発したロボット「KRB-1」だけを手に、2004年、大学院生のまま起業した。

 「ところが、研究開発と経理と営業の三役は、やっぱりひとりでは全然無理で」

 元チャンプに苦悶の日が続く。そこに、NECから独立してネットベンチャーを軌道に乗せ、次の仕事を探していた永里壮一氏(現メカトラックスCEO)が現れた。ロボットの性能に驚いた永里氏が経理と営業を引き受け、ようやく事業は形になったが「小型ロボットはマニア向けの商売になる」と見たメーカーが続々参入し、価格は一気に下落。高性能だが値段も高いKRB-1は、研究機関に僅かな数を売り込むのが限界だった。

 価格競争に巻き込まれないためには、付加価値を付けてビジネス向けに売るしかない。だがどうやって? そこで永里氏が思いついたのが、クレーンゲーム機。ぬいぐるみなどの景品を取るクレーンをロボットに置き換えたら、という「ロボキャッチャー」だった。二足歩行ロボを操作するという面白さが、景品の差別化以外の競争力をもたらすのではないか? という発想だ。

ショーで好評、ファンドが出資

 2007年2月、幕張のゲーム機のショーに突貫工事で仕上げたデモ機が置かれた。ブースのデザインとプロモーションムービーは、Nike Cosplayこと「アキバマン」で名を売った、地元福岡の映像制作会社、空気モーショングラフィックスが買って出た。このショーで高い評価を得たことで、「ロボキャッチャー」は、パテントを見返りにベンチャー向け投資ファンドの資金を獲得、販売代理店も決まり、11月下旬から順次出荷を開始する。

 「ロボキャッチャー」の開発を通して、古賀氏はちょっとした「コペルニクス的転換」を体験する。

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「ROBO-ONE優勝者が手がけるゲーム機「ロボキャッチャー」」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士