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年末は「10万円と100円」

次世代DVDに出現した2つの競争軸

  • 田中 成省,吉野 次郎

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2007年10月30日(火)

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年末商戦は売り場も拡張予定(ビックカメラ新宿西口店)

年末商戦は売り場も拡張予定(ビックカメラ新宿西口店) (写真:都築 雅人)

 ブルーレイディスク(BD)陣営とHD DVD陣営の中傷合戦にも似た規格争いと、有力コンテンツを握る映画会社の囲い込み合戦。一方で、遅々として進まない製品の普及――。長らくうんざりするニュースが続いた次世代DVDの市場だが、この年末商戦は面白い。規格の主導権争いとは異なる、「安さ」を軸とした2つの競争が始まるからだ。

 「1~2%程度」(GfKジャパン)という地を這うような次世代DVDレコーダーの世帯普及率もようやく動きそう。「年末商戦はメーカーの個性が出始めた。レコーダーに占める次世代商品の売上高比率は3割になると見ている」(ビックカメラ新宿西口店)。

「スゴ録」はもう作らない

 安さを巡る競争軸の1つ目は、次世代DVDレコーダー本体の価格。この競争に、まずはソニーが事業の存続をかけて挑む。

 「もう『スゴ録』は作らない。年末から一気にブルーレイを普及させたい」(ソニーマーケティングの中村芳彦マーケティングマネージャー)。スゴ録とは、ソニーのHDD(ハードディスク駆動装置)付きDVDレコーダーの名称。年間300万台を超えるとされるHDD付きDVDレコーダー市場への新製品投入をやめるということだ。年末商戦からレコーダーはHDD付きブルーレイレコーダーに一本化し、退路を断つ。

 この決断を受け、11月8日に投入する新製品は4機種。注目されるのは、最も安い推定13万円前後の機種だ。一般に「テレビより価格の高い周辺機器は売れない」と言われるが、現在、32インチ薄型テレビの実勢価格がこの13万円。つまり、薄型テレビを購入する大半のユーザーは、この機種が購入検討の視野に入る。「年末商戦を通じて価格はさらに下がるはずで、普及に弾みがつく。もし、並行してスゴ録を発売していたら、こうした思い切った価格設定はできなかった」(中村マネージャー)。

新機軸の新製品が相次いで発売

 その13万円をさらに下回り、10万円の大台を切る製品を投入するのが、液晶の雄、シャープだ。10月27日に発売した「BD-AV1シリーズ」は、ブルーレイのレコーダーでは必須と思われていたHDDを搭載しないことで価格を引き下げた。予想実勢価格は9万9800円。画像をブルーレイディスクに直接記録する方式を取る。

 この機種で狙うのは、現在主流のHDD付きDVDレコーダーには手を出さず、ビデオデッキを使い続けている“テープ派”の中高年層。「HDD付きDVDレコーダーは便利な機能が多い分、操作も複雑になった。今回は操作性をビデオデッキに近づけ、インターフェースを易しくした」(松本雅史副社長)。ビデオデッキもHDDがついていない機種がほとんどで、違和感なく使えるとの見立てだ。

 「売れ筋の500ギガ(ギガは10億)バイトのHDD付きDVDレコーダーが10万円前後。これと同じ価格なので、HDDなしでも、次世代ということで比較対象に入ってくる」(ビックカメラ新宿西口店)。

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