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国内は高性能、海外は低価格

難しさ増す日本車メーカーの突破策

  • 鷺森 弘,江村 英哲

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2007年10月31日(水)

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 「国内需要を喚起するきっかけにしたい」――。11月11日まで千葉市の幕張メッセで開催する東京モーターショー。2年ぶりの開催となる今回は、極度の国内需要不振に見舞われている日本車各社が、何とか消費者のクルマ離れを食い止めようとする姿勢が鮮明になっている。

 今の国内新車需要は目を覆うばかりの惨状だ。18日には日本自動車工業会の張富士夫会長が、2007年の需要が年初見込みの563万台(前年比2%減)を下回り、5%程度の減少になるとの見通しを示した。これは1985年以来、22年ぶりの低水準である。

環境技術は当たり前の時代

 世界各地で開かれる近年のモーターショーでは最先端の環境技術や安全技術を前面に押し出すメーカーが多い。しかし、「環境や安全対策はマイナスをプラスにする技術。取り組んで当然という時代になった」(マツダの金井誠太専務執行役員)。国内の需要喚起のためには、環境規制のクリアや社会的責任をアピールするだけでなく、わくわく、どきどきするような運転者の感性に訴える魅力をつけ加えていく必要があるのだ。

 こうした意味で今回の東京モーターショーで特徴的なのは、「走り」を追求したスポーツカーが多く出展されたことだ。

レクサス「LF-A」はF1で培った技術を導入
ホンダの「CR-Z」も加速力が売り

レクサス「LF-A」はF1で培った技術を導入(上)。ホンダの「CR-Z」も加速力が売り(下)

 トヨタ自動車は、新幹線よりも速いスピードを目指す「レクサス」ブランドの2人乗りスポーツカー「LF-A」を披露した。V型10気筒エンジンを搭載し、最高で時速320km程度までを出すことを念頭に置いたコンセプトカーだ。2005年の東京モーターショーでも同じモデルを発表しているが、今回はフォーミュラワン(F1)で採用している空力実験を繰り返してデザインを改良。滑らかな曲線を使った部分を増やし、市販モデルに近いイメージにまとめた。来場者の反応を見ながら市販化の是非を探っていくという。

 ホンダとマツダは世界初公開の新型スポーツカーの試作車を出品。ホンダの「CR-Z」はハイブリッドシステムを搭載して、加速性能を改善。全長は小型車「フィット」よりわずかに長い程度で、新しいスポーツカーの楽しみ方を提案した。マツダの「大気たいき」は排気量を1300ccから1600ccに引き上げた新型ロータリーエンジンを搭載した。外観は空気の流れを表現した斬新な流線形のデザインを採用している。

ロボットとの交流技術も導入

 楽しさを味わえるのはスポーツカーだけではない。新しいクルマの乗り方を提案する取り組みも目立った。

日産自動車の「PIVO2」はクルマが運転者に話しかける

日産自動車の「PIVO2」はクルマが運転者に話しかける

 日産自動車の3人乗り電気自動車のコンセプトカー「PIVO2(ピボ2)」は、運転室部分が360度回転し、4本のタイヤの向きもモーターで自在に制御できる。縦列駐車やバック運転の時も運転者は正面を向いたままだ。

 運転者とクルマが双方向でコミュニケーションできるユニークな機能も盛り込んだ。ダッシュボード上の小型ロボットが、運転者の表情の変化から「怒り」や「楽しい」などの感情を読み取り、気分が和むような言葉を話しかける。居眠り運転も注意してくれる。

 日産の中村史郎常務執行役員は「需要を喚起するためには、クルマに乗ることの楽しさをもっと追求していく必要がある」と話す。

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