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キーエンスの社内ベンチャー、技術情報サイト事業が急成長

今年度は利用登録者が20万人、売上高6億円に

  • 島津 忠承

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2007年10月31日(水)

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 技術者向けに部品や材料、製造/試験装置などの情報を集めたポータルサイトを運営するイプロス(東京都港区)。2007年9月現在で17万人のエンジニアが利用登録している無料情報サイトで、約8000社のメーカーが商品情報を掲載しているという。

 あまり一般には知られていない同社だが、制御機器大手のキーエンスが100%出資している子会社で、キーエンスの競合会社の商品情報も分け隔てなく掲載していると聞けば、驚く人は多いだろう。キーエンスがなぜこうした事業に参入したのか、今後の事業展開などをイプロスの岡田登志夫社長に聞いた。

――なぜキーエンスが商品情報のポータルサイトを立ち上げたのか。

図版

キーエンスの社内ベンチャーからイプロスを立ち上げた岡田登志夫社長

岡田 イプロスを起こす以前、私(岡田氏)はエンジニアとしてキーエンスに入社しその後、事業企画を担当していた。もともとは技術者のマッチングを事業にできないかという発想から検討していた。その後、紙でなくネットで中立的に技術情報を集めて広告料で運営する事業で社内ベンチャーの審査を受け2000年に発足した。ちょうどネットバブル崩壊が始まっていたが、製造業を熟知している自分たちなら立ち上げられると思った。

 ただし、キーエンスの子会社だということが事業の障害になりかねないと懸念した。そこで、2~3年前まではキーエンスの情報は一切サイトには掲載しなかった。キーエンスの販促媒体や、顧客を囲い込む活動だと言われないようにするためだ。キーエンスの取引先に優先的に声をかけるといったことも全くしなかった。実際に、キーエンスの競合会社の製品はたくさん掲載している。従業員の交流もほとんどなく、キーエンス本社は単なる株主という関係だ。

 発足当時は、業界新聞社やソフトバンクがやはり技術者向け商品情報のサイトを作って競合していたが、他社は徐々に撤退して当社が生き残った。情報の深さにこだわるよりも、きっかけ作りのサイトと割り切ってまずは利用登録者や出展社を増やそうと注力したことと、3年目までたった4人で頑張ったことが勝ち残る結果につながったのだと思う。製品情報が充実してきたと利用者から認めてもらえるようになるまで3年間かかった。

――どのようなビジネスモデルなのか

岡田 広告収入で回しており、集客力だけを売り物にしている。製品情報を登録するだけなら無料で、サイトのトップに情報を載せて目立たせたり、あるいは、メールマガジンに掲載したりする時に広告料がかかる仕組みだ。

 製品販売業務に進出することは全く考えていない。製造関連の商材は商談が数カ月から1年以上にも及ぶことがあり、これを当社でフォローするのは無理だ。通販サイトも当社の顧客になっている。

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