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セブン&アイ・ホールディングス

「ついで買い」に既存店回復を懸ける

2007年11月7日(水)

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 中間決算は最高益、ところが株価は下がる。こんな状態が続くのがセブン&アイ・ホールディングスだ。

 2008年2月期中間決算では、売上高に当たる営業収益は前年同期比10.2%増の2兆8168億円、営業利益は同1.3%増の1439億円となった。業績を伸ばしていても市場の目が厳しいのは、営業利益の7割以上を稼ぐコンビニエンスストア事業が厳しいためだ。

 コンビニ事業だけを見ると、営業収益は1兆1892億円で同6.6%増となっているが、営業利益は同2.6%減の1077億円となっている。原因は、既存店の苦戦だ。2000年以降、セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は前年を下回っている。この中間期も前年同期比で1.7%減となっている。最盛期は68万円を超えた平均の1店舗当たりの1日の販売額も、今は60万6000円となっている。既存店の立て直しが急務だ。

 セブン-イレブンの現状について、「客数は増加傾向にある。問題は客単価だ。消費者に節約志向がある」との認識を村田紀敏セブン&アイ・ホールディングス社長兼COO(最高執行責任者)は示す。6月には住民税の定率減税廃止や原油高騰によるガソリン代の値上げなどがあり、家計負担が増えた。この結果、来店客は目的の商品だけを購入して買い物を済ませる。「ついで買い」が減ったというわけだ。

nanacoを販促に利用

 下期から、セブンイ-レブンは客単価を高める戦略を打ち出していく。内容は、大きく3つ。電子マネー「nanaco(ナナコ)」の活用、店頭調理の展開、そして品切れ防止の徹底だ。

 まず、nanacoのポイント還元サービスだ。今年6月下旬、大塚製薬が栄養食品「SOYJOY(ソイジョイ)」をテレビコマーシャルするタイミングに合わせて、セブン-イレブンはnanacoでSOYJOYを購入した人に10ポイント還元するキャンペーンを実施した。この結果、10ポイント還元終了後も、SOYJOY全体の売り上げの伸びと比較すると、セブン-イレブンの伸びが高い状態が続いている。

 実は、春にもSOYJOYのコマーシャルが流れた。この時、セブン-イレブンは特に手を打たなかった。すると、コマーシャル放映時にいったん売り上げが伸びたものの、その後、すぐに失速した。「nanacoのキャンペーンによってセブン-イレブンがSOYJOYを扱っているという認知度が広まり、継続的な購入に結びついている」と井阪隆一セブン-イレブン常務執行役員は効果を説明する。

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「セブン&アイ・ホールディングス」の著者

戸田 顕司

戸田 顕司(とだ・けんじ)

食ビジネス シニアリサーチャー

「日経パソコン」「日経ビジネス」の記者、「日経ビジネス」兼「日経ビジネスオンライン」「日経トップリーダー」の副編集長、「日経レストラン」編集長などを務め、2016年3月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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