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「アリババ台風」 日本上陸へ

グーグル超えた資金調達、業界再編を呼ぶ嵐に

  • 北京支局 田原 真司

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2007年11月19日(月)

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 11月6日、鳴り物入りで香港証券取引所に上場した中国の企業間電子商取引最大手、アリババ・ドット・コム。インターネット企業の株式公開に伴う資金調達としては、2004年に米ナスダック市場に上場した米グーグルに次ぐ史上第2位の規模になると見られていた。ところがフタを開けてみると、調達額は事前の予想を大きく超えた。

アリババの香港上場は大成功を収めた(中央が馬雲会長、香港証券取引所で)

アリババの香港上場は大成功を収めた(中央が馬雲会長、香港証券取引所で)

 アリババ株の一般投資家向け公募には257倍もの申し込みが殺到。売り出し価格は仮条件の上限である13.5香港ドルとなり、追加売り出しのオプションが発動されたからだ。その結果、調達総額は約131億2980万香港ドル(約16億8850万ドル)に達し、グーグル(約16億6600万ドル)をわずかながら上回ったのである。

 調達額だけではない。公開初日の株価の終値は39.5香港ドルと、売り出し価格の3倍に急騰。この時点の時価総額は約1995億6800万香港ドル(約257億ドル)と、やはりグーグルの公開直後のそれ(約272億ドル)に迫った。ネット企業としては名実ともに史上最大級の株式公開だったのだ。

グループに有力な上場予備軍

 この知らせを誰より喜んだのが、ソフトバンクの孫正義社長だ。8年前、中国の有望なネットベンチャーを探すために北京を訪れた孫社長は、アリババの創業トップである馬雲会長に初対面で惚れ込み、設立から1年に満たない同社に2000万ドルを投資した。2004年には6000万ドルを追加出資し、グループ持ち株会社の株式の30%超を取得した。

 アリババの株価は上場2日目から利益確定の売りで反落したが、11月12日の終値(28.35香港ドル)ベースの時価総額は日本円換算で約2兆339億円。ソフトバンクの含み益は4000億円を超える計算だ。

 2006年のアリババの売上高は円換算で約205億円、純利益は約33億円に過ぎない。2007年の利益予想に基づく株価収益率は220倍以上で、これだけを見ると株価も時価総額も過大評価だ。上場はなぜ予想を超える成功を収めたのか。

アリババより時価総額が大きいのはヤフーとソフトバンクだけ

 株式公開したアリババ・ドット・コムは、同名のグループ持ち株会社の傘下にある企業間電子商取引の子会社。創業以来の中核事業で、登録ユーザーは2450万人超、2001年末から黒字化している。

 グループ内にはさらに、ネットオークション中国最大手のタオバオ、ネット決済最大手のアリペイ、2005年に米ヤフーから買収した中国ヤフーなどがある。これら未上場の子会社は現時点ではほとんどのサービスを無料で提供し、ユーザー数の拡大を最優先している。損益は赤字だが、中国での市場シェアはタオバオが70%、アリペイは50%を超え、首位を独走する。

 「投資家は昨年の利益ではなく来年、再来年の利益で、グループ全体の潜在力を評価してくれた」と、企業間電子商取引部門トップの衛哲総裁は話す。

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