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KDDI、「1年天下」のワケ

端末・料金…攻めの戦略がすべて裏目に

  • 石川 潤, 鈴木 雅映子

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2007年12月25日(火)

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VIERAケータイ

VIERAケータイ

 師走の買い物客でにぎわう東京・有楽町。都内有数の大型量販店であるビックカメラ有楽町店の携帯電話売り場に、とりわけ大きな人だかりができていた。NTTドコモが年末商戦に投入した905iシリーズの売り場だ。縦横2通りに開けるパナソニックモバイルコミュニケーションズ製の2つ折り端末「VIERAケータイ」が特に人気で、二重三重の人垣ができている。

 一方、店の目立たない場所にあるKDDIの売り場では、端末に目を向ける人は少なく、立ち止まる人はほとんどいない。2006年10月のナンバーポータビリティー(番号継続)制度の導入以降、「KDDIの独り勝ち、ドコモの独り負け」と言われた情勢が様変わりしている。

最新端末、Xマスに間に合わず

独り勝ちKDDIに急ブレーキ

 電気通信事業者協会によると、携帯電話契約者の11月の純増数はドコモが前月比23.3%増の4万8200件、KDDIは同51.1%減の6万5400件で急接近。905iシリーズの効果が月間で寄与する12月は逆転の可能性もある。わずか1年でなぜ立場が一変したのか。

 KDDIの失速は、(1)開発の遅れで商戦に最新端末が間に合わなかった、(2)分かりにくい料金設定で割高感が広がった──ことが原因だ。先進的な端末が安く使えるというイメージが崩れ、急速にシェアを失ってしまった。

 第1の原因である端末の投入の遅れは、米クアルコム製の最新チップである「MSM7500」を使った新型プラットフォーム(基盤)の開発で、最終段階のソフトウエアのチェックに手間取ったためだ。KDDIは端末の開発コストを削減しようと、各メーカーに基盤の共通化を促している。このため、新型基盤を搭載する予定の端末はすべて開発がストップし、東芝と三洋電機の新製品の発売が年明けに延期された。

 新型基盤を使えば、待ち受け画面によく使う機能のアイコンを載せられるほか、高速通信も可能になるはずだった。結果的に、KDDIは古い基盤を使った性能の劣る端末を並べざるを得ず、「自分で自分の首を絞めた」(クレディ・スイス証券の早川仁ディレクター)。

 失速の第2の原因は料金の割高感にある。

 ドコモの905iシリーズは11月に導入した料金プラン「バリュープラン」を使えば、割賦制を利用するため、店によっては頭金ゼロで買える。従来は最新機種の買い替え時に3万円程度必要だったから、値頃感が出た。実際、905iシリーズは発売から1カ月弱で100万台以上を販売し、「前シリーズの6割増し」(ドコモ)のペースで売れている。

 これに対し、KDDIは従来型に近い販売奨励金つきの一括購入プラン「フルサポートコース」を前面に出している。「初期費用だけでなく、一定の期間で見れば、割高でない」(KDDI)というが、ドコモの初期費用の低下による相対的な割高感が生まれている。

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