年初、アサヒビール(2502)は、今年のビール系飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の販売量で2007年より1.8%下回る目標を発表した。
ビール系飲料の販売量は2005年から減少傾向にある。2007年は販売20周年のビール「スーパードライ」で大規模な販売促進をかけ、発泡酒と第3のビールで新製品攻勢をかけたことで、どうにか前年並に収まった。
2007年は販売数量では7年連続でビール系飲料のシェアトップを死守したものの、今年の雲行きは怪しい。アサヒの強みである飲食店でのビール販売の落ち込みが続き、3月に予定している値上げによる消費離れの懸念もある。
「今後、国内ビール市場は成長しない。少なくとも大きく伸びることはない」とアサヒビールの荻田伍社長は悲観的な見通しを語った。
市場は値上げに好感
一方、株式市場はビール系飲料の値上げに好感している。2007年10月31日、キリンビールが他社に先駆け18年ぶりの値上げを発表すると、収益力向上の期待からビール会社の株価は総じて上昇した。アサヒの株価は10月30日の1843円から11月5日には一時2000円をつけ、1998円で引けた。
11月30日にはアサヒも今年3月からの出荷価格の値上げを発表する。値上げには難色を示している小売も多く、すんなり進むかどうかは分からないが店頭で3〜5%程度価格が上昇する見込みだ。
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