• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「787ショック」、日本に波及

開発遅れのボーイング、挽回策に下請けが悲鳴

  • 安倍 俊廣,白壁 達久

バックナンバー

2008年1月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 機体の約35%を国内の製造業が担当するなど、日の丸技術が広く取り入れられている米ボーイングの新しい中型旅客機「787(以下B787)」。初号機の完成前にもかかわらず、817機の受注を獲得し、民間航空機史上最高のヒットとなっている。

 だが、日本の製造現場からはB787の好調を喜ぶ余裕は急速に失われつつある。代わって広がっているのが、B787製造の先行きに関する懸念である。

「かんばん方式」が仇に?

初号機はいまだテストさえ行われていない

初号機はいまだテストさえ行われていない

 昨年10月、ボーイングは最初の納入先である全日本空輸(ANA)への初号機の引き渡しが半年ほど遅れて、今年11~12月になると発表した。機体の部品を留める特殊なリベットの品不足などを理由としている。北京五輪の開催に合わせ今年夏に導入予定だった中国東方航空など、ほかの航空会社への引き渡しもずれ込む見通しだ。

 この「787ショック」が国内の製造各社にも深刻な影響を与えようとしている。ボーイングは必要な時に部品メーカーから納品を受けることで部品在庫を最小限まで減らす、トヨタ自動車の「かんばん方式」をB787の製造で初めて採用した。そのためB787開発の遅れは、傘下の部品メーカーの生産計画に直接影響を与えることになる。

 今のところ三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の重工大手3社はいずれも「ボーイングから計画変更の指示は出ていない」と静観の構えだ。しかし下請けの中小企業の中には、「生産計画が当初の計画よりも緩くなった」と部品製造ペースの引き下げ指示があったことを明かすところもある。

半年の遅れを1年で解消

 深刻なのはその先だ。「今後、生産量が一転して大幅増になった場合、対応できるかどうか」。下請け企業の担当者はそう語り、表情を曇らせた。

 ボーイングは当初、今年5月の初号機納入から2009年末までの1年半に112機を引き渡す計画だった。この計画から最低でも半年の遅れが生じる中、ボーイングは新たに「2009年末までに109機を引き渡し、当初の計画に追いつく」ことを目標に掲げた。実現するには半年分の遅れを2009年の1年間で一気に取り戻すことが必要になる。このボーイングの立てた“無謀な”計画に、下請けの中小企業などは戦々恐々としている。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏