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ヤマトホールディングス

好業績に影落とす不祥事の頻発

  • 谷川 博

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2008年1月23日(水)

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 年明け早々、衝撃的なニュースがもたらされた。

 1月8日、ヤマトホールディングス(9064)の宅配便子会社、ヤマト運輸の社員(同日付で解雇)が配達先の女性宅に侵入して乱暴した容疑で茨城県警に逮捕された。県警の調べによれば、この容疑者はほかにも十数件の余罪の疑いがあるという。

 宅配便会社にとって、配達員に対する消費者の信頼は“生命線”とも言える。今回の事件でヤマトのブランドは少なからず傷ついた。

女性消費者の支持を失う恐れも

 以前、日本郵政公社(現日本郵政)を含む宅配便各社の配達員に対する消費者の印象について、ある業界関係者がこんな話をしていた。

 「佐川(佐川急便)は怖い、日通(日本通運)(9062)はいい加減、郵便局(郵政公社)は偉そう。それに比べると、ヤマトは誠実」――。

 業界の笑い話の類だが、実際、「ヤマトのファン」と言う女性消費者からも同様の意見を聞いたことがある。

 ヤマトが宅配便事業を始めて30年余り。文字通り一からスタートした宅急便事業も、今ではその取扱量が年間11億個を超えるまでに成長した。そして、この飛躍的な事業拡大を支えてきたのが、ほかならぬ消費者の会社に寄せる厚い信頼だった。特に、女性のそれは大きかったと言われる。

 そもそも、宅配便は配達員が個人宅に荷物を届けるという事業だ。配達員は業務上、高度な個人情報を知り得る立場にある。消費者にとって配達員の対応や印象はどの会社のサービスを利用するかの重要な目安となる。だからこそ、「配達員が誠実」とされてきたヤマトは女性から多くの支持を集めてきた。

 ところが、今回の事件で逮捕されたヤマト社員は、配達時に乱暴目的で女性宅の下見をしていたという。こんなことがあれば、これまでヤマトを支持してきた女性、なかんずく単身者はそのサービスを利用しづらくなるだろう。

2007年度に続々と発覚する事件

 もちろん、今回の事件を起こしたのは、ヤマト社員の中の1人の“不心得者”だ。ほかの配達員は従来通り「誠実」に業務に取り組んでいるのだろう。だが、最近のヤマトの動向を見ると、果たしてそう言い切れるのかどうか。

 このところ、ヤマトでは不祥事が立て続けに起きている。2007年度に入ってから新聞で報じられた事件だけでも、ざっと次のようなものがある。

コメント2件コメント/レビュー

 件の強姦事件が報道された時、井筒和幸監督が「ヤマトの社員教育はどうなっているんだ。」という呆れ果てるほかないコメントをしていた。 「教育」だの「DNA」だのと、責任の所在を曖昧にする昨今の「免責理論」横行は目に余る。 昔、九州大学の(女子)学生による売春が明らかになったとき、「旧一期校の学生が売春なんかととらえるのではなく、しっかり勉強している感心な売春婦だと考えたほうがよい。」といったビートたけし(元ネタは談志?)の発言を思い出す。 ヤマトにチャレンジングな勢いが感じられなくなってしまったというのは同感であるが。(2008/01/23)

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 件の強姦事件が報道された時、井筒和幸監督が「ヤマトの社員教育はどうなっているんだ。」という呆れ果てるほかないコメントをしていた。 「教育」だの「DNA」だのと、責任の所在を曖昧にする昨今の「免責理論」横行は目に余る。 昔、九州大学の(女子)学生による売春が明らかになったとき、「旧一期校の学生が売春なんかととらえるのではなく、しっかり勉強している感心な売春婦だと考えたほうがよい。」といったビートたけし(元ネタは談志?)の発言を思い出す。 ヤマトにチャレンジングな勢いが感じられなくなってしまったというのは同感であるが。(2008/01/23)

配達員が引き起こした事件の内容、ヤマトがこれまで取り組んできた事業内容、いずれもこの記事に頼らなくても入手可能な情報です。読者が知りたいのは「清廉なイメージのあるヤマトの社員がこのような事件を起こしてしまったのはなぜか?」ということではないでしょうか。採用や教育、応募してくる人員の質、社員の定着率など、現場でなにか変化が起こっているのでしょうか?一歩踏み込んだ情報が欲しいところです。(2008/01/23)

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