• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

デンソー

成長のドライバーは北米からアジアへ

  • 江村 英哲

バックナンバー

2008年2月12日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 四半期では売上高が初めて1兆円を突破し、営業利益も4ケタ台に乗った――。デンソーの2007年度第3四半期決算は、売上高が前年同期比10.9%増の1兆292億円、営業利益も同16.9%増の1041億円となった。2008年3月期の見通しも売上高が前年比9.4%増の3兆9500億円、営業利益は11.2%増の3370億円を予想する。

 好調の要因は3つある。銅やアルミなどこれまで高騰していた原材料価格が沈静化したこと。売り上げの半分を占める大手取引先であるトヨタ自動車(7203)がロシアや中近東向け完成車輸出を伸ばしたこと。そして、豪州やASEAN(東南アジア諸国連合)、中国などの豪亜地域の売り上げが拡大したことだ。

 この第3四半期で豪亜地域では売上高が前年同期比で27.6%増加した。欧州地域は同18.2%増、北中南米地域は同6.8%増にとどまった。成長性の違いは売上構成比にも表れている。かつて売上高の2割以上を占めていた北中南米地域の比率は、2007年3月期に17.8%までと緩やかだが縮小している一方で、豪亜地域は売り上げ全体の1割を超える市場となった。

 売り上げの伸び率だけでなく、利益貢献度でも最大市場の米国を含む北中南米地域は、主役の座を豪亜地域に明け渡した。この第3四半期の両地域の営業利益率を比較すると、北中南米地域の4.6%に対して豪亜地域15.5%と、アジアの方が利益に貢献していることが分かる。ASEAN市場や中国市場において、さほど値引きをすることなく日本車の拡販が進んでいるためだ。

収益拡大の牽引はアジア市場へ

 同業他社と比べても、デンソーのアジアでの利益率の高さは目立つ。2007年度中間期の豪亜地域の売上高営業利益率は12.8%。同じくアジアをドル箱とする日産自動車(7201)系のカルソニックカンセイの6.8%。デンソーの方が倍近く効率が高い。カルソニックカンセイ(7248)は近年、インドネシアでの生産をタイに移すなど豪亜地域での生産再編に投資をしてきた。その一方、デンソーはアジア地域、特に中国への設備投資は「一段落した」と(デンソーの高村信行経理部長)説明する。デンソーのアジア事業は投資の回収期に入っており、それが高い利益率に反映されているのだ。

 実際に利益の地域貢献度は、2005年度に既に逆転しており、特に今期に入って、その差は大きく開き始めた。2007年3月期には営業利益の構成比で北中南米地域が9.6%だったのに対し、豪亜地域は15.2%を稼ぎ出している。

 この差は今後も大きく広がると予想されており、クレディ・スイス証券調査部は2008年3月期の決算では2倍以上の開きが出ると予測している。

コメント0

「NB100」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師