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味の素

足元のシナジーを固める時期

2008年2月18日(月)

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 2008年3月期第1~3四半期の決算は、売上高が前年同期比6%増の9332億円、営業利益も4.8%増の531億円と増収増益となっている。ただし、中身を見ていくと、原材料費の高騰を売価に転嫁するのに苦戦している様子が垣間見える。

 連結売上高の過半を占める国内食品。2008年3月期第1~3四半期の営業利益は、前年同期比32%減の150億円、営業利益構成比は28.2%にとどまった。前年同期の営業利益構成比は43.6%だったので、15ポイントほど落ち込んだ。

 会社予想では、2008年3月期の全社営業利益を750億~775億円と見込んでいるが、現状では未達は必至の情勢だ。国内食品事業の苦戦は、主力商品である「ほんだし」の値上げ効果が、会社の予想ほど表れていないためだ。

 商品の値上げに苦労する食品メーカーが多い中で、味の素は商品の付加価値を上げることでほんだしの値上げを実現した。かつお節を原料から見直すだけでなく、いぶし方を変えた3種類のかつお節を採用し、顆粒にする際の水分の飛ばし方にも改良を加えている。

 より高品質の商品にリニューアルすることで、実質的な値上げに踏み切ったわけだが、その値上げが原材料費の上昇ほどには利益に貢献していない。ほんだしは長期保存品。多くの家庭では値上げ前に駆け込みで購入した。次の需要が出るまでにはしばらく時間がかかるのではないだろうか。

 現在の株価は1100円前半と半年で30%近く下落、この5年間で見ても下限のレンジにある。米国サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した株式市場の混乱の影響もあるが、稼ぎ頭の収益力低迷も響いている。

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「味の素」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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