• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国自動車市場、1000万台へ

マイカーブームに底堅さ、北京オリンピック後は業界再編も

  • 北京支局 田原 真司

バックナンバー

2008年2月27日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

週末のショールームは家族連れやカップルで大賑わい(北京の日産車販売店)

週末のショールームは家族連れやカップルで大賑わい(北京の日産車販売店)(写真:佐渡 多真子)

 1月下旬から2月初旬にかけて、中国は華中、華南を中心に数十年ぶりの豪雪に襲われた。物流網の寸断により、自動車メーカーでは部品や完成車の輸送ができなくなり、工場が一時操業停止に追い込まれる例が相次いだ。

 ところがこの激しい吹雪も、マイカーブームに沸く中国市場の熱気を冷ますには至らなかった。中国の消費者の間では、旧暦の正月(今年の元旦は2月7日)を新車で迎えたいという需要が強い。大雪の影響への心配をよそに、各地のショールームには家族連れやカップルが続々と押し寄せた。民間の調査機関が発表した1月の乗用車販売台数(現地生産車のメーカー出荷ベース)は53万700台と、前年同月比35.9%もの高い伸びを記録した。

大雪も株安も影響なし

個人需要の拡大が成長を牽引

 中国の自動車販売台数(乗用車と商用車の合計)は2006年に日本を抜き、米国に次ぐ世界第2位に躍り出た。2007年は前年比21.9%増の879万1500台に達し、1000万台の大台まであと120万台余りに迫った。仮に市場が今年も20%成長すれば、販売台数は1050万台を超える計算になる。

 世界第2位の巨大市場の行方は、自動車メーカーのグローバル戦略に多大な影響を与える。その意味で、2008年の商戦が幸先良いスタートを切ったことは大きい。と言うのも昨秋頃から、自動車業界では2008年は過去数年間のような急成長は望めないという弱気の見方も出ていたからだ。

 米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した世界の株式市場の動揺は中国にも波及し、上海証券取引所総合指数はピークから20%以上、下落した。不動産投資の過熱を防ぐため、中国人民銀行(中央銀行)は昨年10回にわたって預金準備率を引き上げ、不動産価格の上昇も頭打ちになっている。

 消費者にとってマイカー購入は住宅に次ぐ大きな出費。それだけに、こうした経済環境の変化がじわじわ影響を与えるのではないかと懸念されていた。しかし、最大の需要期である旧正月商戦の実績が予想を上回ったことから、業界関係者の見通しは強気に転じつつある。

 「中国各地の販売店にじかに足を運んで情報を集めているが、株価下落や金融引き締めの影響はほとんど出ていない。今年の1000万台突破はほぼ間違いないと見ている」。マツダの中国事業統括会社、マツダ中国企業管理の山田憲昭総裁は話す。

 販売の勢いが衰えないのは、少なくとも現時点でのマイナス要素を相殺して余りある速さでモータリゼーションの裾野が広がっているためだ。

 特に所得水準の高い都市部では、これまでの富裕層に加え、外資系企業や大手中国企業に勤める20~30代の中間層の需要が急増している。ここ数年、公共交通の不便な郊外に中間層向けのマンションが大量に建設され、大型の駐車場を備えた巨大ショッピングモールが続々と開業している。それが「マイカーのある暮らし」を夢見る中間層の購買意欲をかき立てている。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授