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JSR

収益構造の“新陳代謝”の妙

  • 谷川 博

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2008年3月7日(金)

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 2008年3月期は、成長エンジンの交代を象徴する決算となりそうだ。

 会社側の通期の連結業績予想では、売上高が前期比12.1%増の4100億円、営業利益が同7.7%増の595億円と6期連続の増収増益となる見通しだ。昨年4月に発表した期初予想と比べると、売上高で130億円、営業利益で35億円、それぞれ上ぶれする格好となる。
 国内外で「景気減速感」が強まり、2008年3月期の通期業績予想を下方修正する企業が相次ぐ中では、JSRの「業績上ぶれ」という予想は目を引く。

減益予想の中間期に増益を達成

 通期業績予想を上方修正したのは、昨年10月の中間決算発表時。12月に合成ゴムの原料調達先である三菱化学の事業所事故が発生し、石油化学事業の業績への影響を懸念する向きもあったが、今年1月の第3四半期(2007年4~12月期)決算発表時にも、その予想を据え置いた。

 JSRの今期業績は、ここ数年の急速な利益成長を牽引してきたフラットパネルディスプレー(FPD)材料事業が市況悪化で失速し、前期には連結営業利益が会社予想を下回ったことに加え、今期の収益環境も引き続き厳しいと見られていた。

 ところがフタを開けてみれば、中間決算では連結営業利益は前期比で9.5%増となり、これを受けて通期の営業利益の予想も同7.7%増へと上方修正した。第3四半期決算では利益予想に対する進捗率が78%に達し、通期決算でも利益上ぶれの可能性が高いことを示した。

半導体材料事業が利益を押し上げる

 この“誤算”の最大の要因は、半導体材料事業の業績拡大だ。今中間決算では売上高が326億円と前年同期比36%増。稼ぎ頭のFPD材料事業との売り上げ格差も前年同期の139億円から57億円に一気に縮まった。

 いわば、JSRの成長エンジンが入れ替わりつつあるわけだ。

 半導体材料事業の業績拡大を牽引するのが、半導体基盤への回路書き込みに使われるフォトレジストだ。とりわけ最先端の「ArF(フッ化アルゴン)レジスト」の販売量が半導体微細化の流れに乗って大幅に増えた。この製品は市場占有率が高く、市況変動や価格競争の影響を受けにくいため、利益率が高い。ゆえに、その売り上げ増大は全社利益の押し上げにつながる。

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