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日本電産

高級ブランド日本法人の元社長をスカウト、M&A強化

  • 中原 敬太

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2008年3月24日(月)

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 マッキンゼー・アンド・カンパニーやブーズ・アレン・アンド・ハミルトンなどコンサルティング会社を経て、2000年からの約5年間はSAPジャパン社長を務めた藤井清孝氏(写真)。2006年にはルイ・ヴィトンなど高級ブランドを擁するLVJグループの社長に就任。わずか1年で退任した後、表舞台から姿を消していたが、昨年秋から東京・大崎のビルに出入りする姿が目撃されるようになった。そこは日本電産東京ビルだ。

 日本電産の永守重信社長は、この数年、経営陣を外部から積極的に迎え入れている。2006年に藤井純太郎氏(元三菱証券副社長)を副社長に、2007年には経済産業省出身の成宮治氏を取締役、HOYAの子会社となったペンタックスの綿貫宜司前社長を中国子会社の副社長として迎えた。そして今回、M&A(合併・買収)案件で知り合い10年来のつき合いの藤井清孝氏を獲得。既に社長顧問として入社しており、今年6月の株主総会で常務に就く見通しだ。

海外買収先の経営を担当

ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー CEO 藤井清孝氏

日本電産にスカウトされた藤井 清孝氏(写真:大槻 純一)

 海外企業の日本法人とはいえ、社長まで務めた人物。外資系を渡り歩いてきただけあって個性も強烈で、京都本社にいる古参の役員とは考え方も異なる。永守社長がそんな藤井清孝氏を“一本釣り”したのは、企業買収後の統合作業、いわゆるPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)を任せるためだ。

 HDD(ハードディスク駆動装置)用モーターで世界シェア7割の日本電産が、次の収益成長の柱として狙うのが車載モーター市場。電動化が進む自動車では、現在よりも付加価値の高いモーターが必要となる。従来は系列会社からの部品調達が強い自動車メーカーだが、永守社長は「次第に崩れて、強いところに受注が集まるようになる」と分析する。

 このため、世界の自動車メーカーへの販売ルートを持つ車載モーター会社の買収に動いている。2006年には三菱証券の副社長だった藤井純太郎氏らを獲得して社内にM&Aチームを立ち上げ、仏の自動車部品大手ヴァレオからモーター事業を買収。2013年3月期に車載モーターの売上高で3500億円を目指すとしており、既に次の買収案件に注目が集まっている。

 これまで数々の経営不振企業を買収し、徹底したコスト管理によって1~2年で再生させてきた永守社長。しかしこれらはすべて国内企業。海外の買収案件では勝手が違うと感じているようで、「アジアの会社は2年、欧州は3年かかる」と説明する。藤井清孝氏の獲得は、永守社長の中でPMIの重要性と同時に、不安を抱えていることを物語る。

大物逃しても強気貫く

 昨年末、日本電産は大型買収に失敗した。それは昨年12月に独ブローゼが買収を発表した独コンティネンタルの電気モーター事業だ。

 2月1日の第3四半期の決算説明会。永守社長はいつも以上にアナリストを“口撃”していた。「(買収先として狙っていた企業が)欧州の会社に流れたから、日本電産は買えなかったらしいな、というリポートを書いた人がいますけど、気をつけて見てもらわないと。そんな単純な再編成ではありませんから。いいですか、Aさん。そういうリポート書いてますと、ますますランキング落ちますよ。もっと奥深いですから、今から起きることは」(Aさんは外資系証券アナリストの実名)。

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