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国産ジェット、離陸できるか

トヨタも出資、真価問われる「オールジャパン」

  • 佐藤 紀泰

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2008年4月9日(水)

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 三菱重工業は国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の事業化を決定した。4月1日付でMRJの事業会社「三菱航空機」(資本金30億円)を設立、来年春にも1000億円に増資し、トヨタ自動車、三菱商事、日本政策投資銀行などが株主として参加する計画だ。1500億円強とされる開発費の約3割を支援する経済産業省を含め「オールジャパン体制」が整ったが、それは成功に向けた一歩に過ぎない。

 確かに、トヨタは強力な援軍となる。増資後の事業会社への出資比率は1割程度とされるが、世界のトヨタが株主に名を連ねる効果は計り知れない。

 「事業会社の社名にトヨタの名前を入れられないか。世界での営業活動にも大きな効果がある」。昨年末から出資交渉が本格化する中で、三菱重工の幹部の間ではこんな声も出ていた。

首相がベトナム航空に働きかけ

三菱重工業の佃和夫会長(右)と、三菱航空機の戸田信雄社長(左)

三菱重工業の佃和夫会長(右)と、三菱航空機の戸田信雄社長(左)

 MRJ最大の課題は3月28日に会見した三菱重工の佃和夫会長が指摘したように、「次々にお客を確保できるのかどうか」という販売の問題だ。昨年10月の受注開始前には、「事業化決定までに国内の航空2社に加え、欧米大手で1社ずつ顧客を確保したい」(同社航空機部門幹部)としていたが、受注は全日本空輸の25機にとどまった。

 世界でのMRJの知名度はまだまだ低い。昨年12月、佃会長がカタールなど中東諸国の駐日大使に会ってMRJを売り込んだ際も「三菱重工が旅客機をやるとは知らなかった」と言われたほど。それだけに、世界で圧倒的なブランド力を持つトヨタの出資はMRJ事業へのお墨付きになり、知名度向上につながる。「あのトヨタが出資する会社の航空機なのだから」と。

 三菱重工首脳や経産省幹部が奥田碩取締役相談役らトヨタ首脳陣に出資を働きかけた。航空機は万が一の事故の場合、訴訟などのリスクもあるが、経産省筋によれば「最後はトヨタも日本の産業界全体への波及効果の大きさを理解してくれた」という。

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