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スバル「軽」生産中止で、スズキの一手は?

富士重社長が明かす撤退の真相

  • 江村 英哲

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2008年4月16日(水)

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 4月10日、トヨタ自動車は富士重工業への出資比率を8.7%から16.5%に拡大し、業務提携を増やすと発表した。トヨタと同グループのダイハツ工業の社長も参加したこの記者会見で、富士重は軽自動車の開発・生産から段階的に撤退することを表明した。富士重の2007年暦年の国内販売台数は22万5818台。うち軽自動車は62%を占める(14万990台)。  登録車市場が縮小する中、軽自動車の新車販売台数(2007年)は約192万台と堅実に推移する。軽自動車のラインアップは顧客を販売店に引き付ける強力な武器となる。富士重は今後、ダイハツからOEM (相手先ブランドによる生産)供給を受ける。国内販売の3分の2を占める軽自動車の開発・生産から撤退するという大胆な決断を下した富士重の森郁夫社長に、胸の内を聞いた。

問 今年は軽自動車「スバル360」の発売から50周年に当たる記念の年となる。その年にあえて撤退を決めたのはなぜか。

富士重工業の森郁夫社長

富士重工業の森郁夫社長
写真:都築雅人

答 ダイハツ工業には昨秋から欧州で発売する小型車「シリオン(日本名「ブーン」)」を供給してもらっているので、以前から接触はあった。不足している車種をトヨタグループとのアライアンスによって、どう補っていくかを考えた。この件で、ダイハツと具体的な話を始めたのは今年の1月からです。

 当社は2010年までの中期経営計画に、重点項目として「スバルらしさの追求」「グローバル視点の販売」などを掲げている。この方針に沿って、どの部分を自前で行い、どの部分をアライアンスで補っていくかを考えた結果、コア技術である水平対向エンジン中心の展開を進めるべきと決断した。

 そうなると、水平対向ディーゼルエンジンや、(水平対向エンジンを使った)多人数乗りの新型車の開発は力を注げるが、軽自動車の開発には力を割けなくなる。このまま自前主義にこだわれば、軽自動車のモデルチェンジが遅れてしまう。そこでトヨタグループとのアライアンスを活用しようと考えたのです。

全ての品揃えはできない

問 軽自動車の生産を続けるメリットは少ないと判断したのか。

答 軽自動車を生産する群馬製作所本工場(群馬県太田市)の老朽化が進んでいて、これをどうにかしなければならないという課題があった。そんな折にトヨタから新型の小型スポーツ車を共同開発し、生産を私たちが担当するという話が来た。このクルマは群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)の隣接地に建設する新工場で生産する予定だ。新工場立ち上げの状況を見ながら、工場から人員を移していこうと考えている。

 国内の販売は最盛期の35万台から22万台程度まで減少している。その一方で収益の大半は海外で稼ぎ出しており、私たちはグローバルで生き残る道を模索しなければならない。この状況下で、国内のことだけを考えて、軽自動車から普通車まですべてを開発・生産するのは難しい。

 だからと言って、国内の収益をないがしろにするつもりはない。販売店では売れる商品の品揃えが必要になっている。そこで、アライアンスを生かして、ダイハツから軽自動車を調達することを考えた。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官