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「道路一般財源化」でも、瀬戸際の福田首相

日本の将来見据え、税制抜本改革に蛮勇ふるうか

2008年5月1日(木)

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4月27日に実施された衆院山口2区補欠選挙で当選した、民主党候補の平岡秀夫氏

4月27日に実施された衆院山口2区補欠選挙で当選した、民主党候補の平岡秀夫氏

 「織田が搗き 羽柴がこねし天下餅、座りしままに食うは徳川」とは、荒廃した戦乱の世を大胆な戦略(=改革)で搗きこなした織田信長と、その後を羽柴(豊臣)秀吉が継承し、こね上げたところを徳川家康が何もせずに引き継いだと揶揄した狂歌として知られる。家康が何もしなかったとは言いすぎだろうが、時代の変わり目の天下人には、その時々、世を回転させる役割というものがあるのだろう。

 衆院山口2区補欠選挙で敗れ、瀬戸際の福田康夫首相は今後、改革者として沈みかけた政権を浮揚させられるのか、それとも「座りしまま」何もできずに終わるのか--。

消費税引き上げに取り組まざるを得ない

 年後半の福田政権を占うカギは、福田首相自身が突然トップダウンの意思表明をした道路特定財源の一般財源化の実行と、同時に行うとした税制の抜本改革だ。抜本改革の柱は、消費税の引き上げという苦すぎるほどの薬であり、道路特定財源の一般財源化の前提には、4月のガソリン値下げの元になった揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率の復活と、一般財源化後の道路整備予算削減への踏み込みという期待がある。

 いずれもすこぶる付きの難題である。消費税は、遅くも来年9月の任期満了までに必ず行われる総選挙にはマイナス材料だし、「暫定税率復活→ガソリン再値上げ」は、消費者に嫌われるものだ。加えて道路整備縮小となれば、党内道路族と、道路予算執行に苦しむ地方の反乱を招きかねない。まさに四面楚歌なのである。福田首相は、改革者たり得るかどうか、正念場に差しかかったと言えるだろう。

 しかし、消費税引き上げは、増大する年金など社会保障費負担を賄うために是非とも欲しいものだし、少なくも基礎年金の原資に占める国庫負担割合を、現行の3分の1から、来年度までに2分の1にすることになっている。この原資が約2兆5000億円。消費税率1%分に相当するものだ。

 さらに道路特定財源の一般財源化も、2007年度末で約600兆円に上る国の長期債務を削減し、財政再建につなげる1つのステップになり得る。無駄な道路整備があれば刈り込んで借金減らしにつなげられるからだ。

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「「道路一般財源化」でも、瀬戸際の福田首相」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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