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品質偽装はこう防ぐ--キューサイ 藤野孝社長に聞く

製品回収を教訓に、外部企業の目で監査

  • 島津 忠承

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2008年5月30日(金)

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 食材の品質偽装や使い回しが発覚した料亭「船場吉兆」が5月28日、廃業を発表した。この事件が象徴するように、品質偽装を起こさない体質作りや、万が一問題を起こしてしまった際にいかに対応するかによって、企業の命運は大きく左右される。

 こうした認識の下、品質偽装の防止に力を入れる1社が青汁メーカーのキューサイ(福岡市)だ。同社は1999年、ケール100%の青汁をうたいながら、一部の製品でキャベツの混入が発覚して製品回収を余儀なくされた。この苦い経験を踏まえ、再発防止への対策に現在も余念がない。藤野孝社長に品質問題への取り組みを聞いた。

――1999年のキャベツ混入問題の原因と対策は

藤野:当時、青汁の販売が好調で原料となるケールの生産が追いつかず、一部の契約農家がキャベツを使用してしまった。それを我々が見抜けなかったことが原因だ。当時、取締役だった私を含め、現在の経営陣は皆が事件を経験している。再発させまいという思いは今も強い。

 事件の発覚後、主に2つの対策を施した。1つはトレーサビリティー(生産履歴の追跡)を確保し、どの商品にどのケールを使ったのかを把握できるようにしたこと。もう1つは、長期的な生産計画に基づいてケールの在庫を十分に確保することだ。契約農家のケールの苗が不足した場合には、当社の育苗センターで栽培した苗を農家に提供し、栽培してもらうことで再発を防いでいる。

 それだけでなく、品質に対する社内の意識を高める活動も重要だと考えている。他社で最近発覚した不祥事を見ていると、トップが指示した例がある一方、現場の意識を高める教育が徹底しておらず、善悪の判断がつかないまま引き起こした事件もあるからだ。

――具体的には、どのような施策で現場に品質に対する意識を根付かせようとしているのか

藤野:大きく2つある。1つは外部監査の活用。もう1つは、社内での勉強会を通じた意識向上活動だ。

 外部監査は、冷凍食品大手で品質管理のノウハウが豊富なニチレイフーズ(東京都中央区)に依頼している。当社の子会社が2008年3月まで、同社の冷凍食品のOEM(相手先ブランドによる生産)を手がけていたことを生かしたものだ。青汁に関してはニチレイフーズさんと直接的な取引はないが、青汁の製造拠点である北海道、島根県、福岡県の3工場で品質などについてを監査してもらっている。

 子会社の冷凍食品工場では、ニチレイフーズさんから頻繁に監査を受けており、これに合格しないと商品を出荷できないという緊張感が生まれた。それが現場の意識を高めるのに役立った。

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