「時事深層」

「報酬は成功時に下さい」

三菱商事の新コンサルティング会社が始動

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2008年6月4日(水)

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 成功報酬方式を強く打ち出すビジネスコンサルティング会社が登場する。三菱商事がRHJインターナショナル(RHJI、旧リップルウッド・ホールディングス)と合弁で5月9日に設立した「シグマクシス(SIGMAXYZ)」である。新会社はIT(情報技術)を使って、顧客企業の新事業創出や経営革新を支援し、プロジェクトの成功に応じて報酬を受け取る。コンサルタントの生産性向上に配慮した新オフィスを開設する9月以降、事業を本格的に始める。

 コンサルティングやITの業界では珍しい成功報酬方式にあえて取り組むのは、「顧客のビジネスに価値をもたらすところまでお供する」(三菱商事の小松孝一常務)姿勢を見せることで、競合他社と差別化するためだ。新会社のCEO(最高経営責任者)に就いた倉重英樹RHJIジャパン会長は、「顧客の要望を尊重しつつ、いくつかの成功報酬方式を使い分け、提案していく」と説明する。

 「在庫を▲%削減する」といったゴールが明確なプロジェクトの場合は、在庫削減額の一定割合を報酬として受け取る方式が取れる。これが最もハイリスク・ハイリターンな契約になる。

 よりリスクが少ない方式としては、プロジェクトにかかったコストを顧客に保証してもらい、さらに在庫削減額の一定割合をボーナスとして受け取る。「新事業の戦略立案支援」など結果を数字で表しにくい案件の場合は「顧客が成果物に満足したら当初決めた報酬額に上乗せして支払う」といった条件を提案していく。

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谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BPビジョナリー経営研究所研究員、コンピュータ・ネットワーク局編集委員。1985年に記者となって以来、情報システム関連のテーマを取材し続けている。関わった媒体は「日経コンピュータ」「日経ウオッチャーIBM版」「日経ビズテック」「日経ビジネス」「経営とIT」など。「ビジネスとテクノロジーの一体化」に最大の関心を寄せる。



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