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後追い格下げに市場混乱

新興不動産会社、信用力に厳しい視線

2008年6月20日(金)

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 新興不動産会社の信用力を巡って債券市場に動揺が広がっている。

 一部の企業の社債は買い手がつかなくなり、流通価格が急落。残存期間1~2年で利回り(気配値)が10~20%台になった銘柄も珍しくない。

 きっかけは、5月30日に東京証券取引所に上場するゼファーとスルガコーポレーションの社債格付けを、日本格付研究所(JCR)が一気に4~5ノッチ(段階)引き下げたことにある。

異例の一気に4段階下げ

トリプルCに格下げされたスルガコーポレーション(横浜市神奈川区にある同社本社ビル)

 JCRはゼファーの格付けをBBB-(トリプルBマイナス)からB+(シングルBプラス)に4ノッチ、スルガコーポをBB(ダブルB)からCCC(トリプルC)に5ノッチ、格下げした。格付けの世界では、トリプルBからトリプルBマイナスに下げるなど、1ノッチずつ動かすのが一般的で、いきなり4~5ノッチ下げるのは極めて異例だ。

 トリプルBといえば一般に「投資適格」と呼ばれ、債務が不履行となるデフォルトの確率は極めて低いとされている。ゼファーは投資適格がいきなり投機的格付けへと滑り落ちた。

 それもそのはず。ゼファーの連結子会社である近藤産業が5月30日に大阪地裁に破産手続きを申し立てたのだ。100%子会社の近藤産業は関西を地盤に「メロディーハイム」の名でマンション分譲を手がけてきたが、販売不振によって資金繰りが逼迫。親会社であるゼファーが支援を断念した。JCRはリポートで、「連結化して間もない子会社の支援を継続できないほど、キャッシュフロー創出力が低下していることから、財務の柔軟性も狭まっていると判断した」と指摘、シングルBプラスへの格下げ理由とした。

 格付けのシングルBとは「債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある」状態を指す。ゼファーは無担保社債を200億円発行しており、格下げで社債の価格は急落した。8月償還の2回債(表面利率2.47%)は流通利回りが116%台の異常な水準にある。

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「後追い格下げに市場混乱」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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