• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

背後に見え隠れするロシア原子力マネーの影

TCIホーン代表「敗北宣言」の真意はどこに?

  • 児玉 博

バックナンバー

2008年6月24日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 もううんざりした。そんな声が聞こえてきそうだ。

 電力卸の最大手「電源開発」(Jパワー)の筆頭株主でありながら、その投資計画に日本政府から中止勧告がなされた英国系投資ファンド「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド」(TCI)。

 TCIの創設者にして代表がクリス・ホーンである。Jパワー問題について終始沈黙を守っていたホーンがその重い口を開き始めている。

 その口調は、外資を頑ななまでに拒絶する“閉ざされた島国”に対する苛立ちと諦めがない交ぜになっているようだ。

 ホーンに近い投資家によれば、投資先の会社の経営が悪くなろうとも経営陣に反対の声さえ上げようとしない日本の株主の在り方が信じられないとホーンは話している。

 そして先の言葉からも分かる通り、Jパワーの株主総会でのプロキシーファイト(委任状の争奪戦)の見通しについても厳しい見方をしているようだ。

 「Jパワーの(株式の)持ち合い企業がわれわれの意見に賛成してくれるとは到底思えない」

 プロキシーファイトでの事実上の敗北宣言とも取れる発言をするホーン。ホーンのこの発言を聞けばJパワー側は小躍りして喜ぶだろう。しかし、株主総会を数日後に控えたこの時期を狙ったかのような事実上の「敗北宣言」の真意はどこにあるのだろうか。

 常識的に考えるならば、攻勢を強める時は往々にして水面下での株式買い取り交渉が進んでいる場合が多い。

 TCI側がJパワーの監査法人に対して、昨年9月の料金値下げによって60億円もの利益が失われたとJパワーの13人の役員に賠償請求を求めるように働きかけたり、Jパワーと株式の持ち合いをしている鹿島、みずほコーポレート銀行などに対してプロキシーファイトに協力要請をするなど、まさに攻勢を掛けているタイミングでもある。

 「儲けが出ない市場」と日本の株式市場を断じるホーンの言葉の裏からは、ファンド運営責任者の本音が覗こうというもの。

 そして、もう1つ。
 TCI内部から聞こえてきた不協和音。

コメント11

「児玉博の「見えざる構図」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師