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ソニー中計、“不評”の理由

「出井・久多良木の夢」実現に賭ける

  • 山崎 良兵,戸田 顕司

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2008年7月7日(月)

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 肩透かし――。6月26日、2010年度まで3年間の中期経営計画を発表したソニー。しかし、その翌日の株価は約4%下落した。景気の不透明感から東京証券取引所の電機・機械銘柄は平均2.5%下落したものの、ソニーの落ち込みは際立っていた。

 発表前日は中計への期待感の高まりを背景に、ソニー株は2.8%上昇したが、それが帳消しになった格好だ。

目新しい数値目標は少ない

 「既視感が強い」。ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)の発表を聞いた記者やアナリストの多くはそんな印象を持った。以前から公言していたテレビとゲームの黒字化、営業利益率5%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上という数値目標も地味で、将来ビジョンそのものが過去に耳にしたような内容だったからだ。

ビジョンよりも実行が大事

 「ネットワーク経由で映画や音楽などのコンテンツを、ソニーの様々な機器で楽しめるようにする」。確かに、ストリンガーCEOが発表したビジョンは、2001年頃に前CEOの出井伸之氏が掲げていたものと似通っている。

 ゲーム機の「プレイステーション3(PS3)」にゲームや映画などのコンテンツをダウンロードし、別のソニーの携帯機器に入れて持ち歩く。ゲーム事業であるソニー・コンピュータエンタテインメントの平井一夫社長の熱心な説明も、前任者である久多良木健氏のアイデアの延長線上にある。

 ネットワーク重視の戦略が目新しさに欠けるという批判は、ストリンガーCEO自身も否定しない。「基本的な考え方は私がソニーに入社した1997年時点からあった。(出井さんなど)様々な人からアイデアをもらっている」。

 かつてソニーは先進的なネット時代のビジョンを掲げたものの、消費者に広く受け入れられるヒット商品として具現化することに苦労してきた。フラッシュメモリーを使った携帯音楽プレーヤーや、利用者の好みを学習してお薦め番組を自動録画するHDD(ハードディスク駆動装置)レコーダーの「コクーン」が代表例だ。

 「空回りしていた。正体が見えない雲にパンチを浴びせ続けることに疲れてしまった」。ソニーグループのある役員は当時をこう振り返る。

コメント3件コメント/レビュー

当時の様々な環境が整っていないことは、出井さんも久多良木さんも言っていましたよね?同社は大企業病も噂され、確かに先進性と言う意味では最近はアップルに押され気味ですが、いつまでも、本田とともにベンチャースピリット溢れる会社であって欲しいです。そろそろ携帯も含めて本当のブロードバンド環境が整い、以前からソニーが提唱している、ハードとソフトが融合し、ネットで何でもできるという新しいライフスタイルが実現できるチャンスが数年以内にやってきそうですね。個人的には、価格競争が激しい薄型テレビ競争よりも、テレビとPCの融合に力を入れてもらって、老若男女が誰でも、簡単に、何時でも、どこでもネットを利用できる製品を発売して欲しいと思います。これからが産業革命以来の革命の本番となり、是非日本を代表するブランド企業のソニーに先陣を切って欲しいと思います。(2008/07/07)

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当時の様々な環境が整っていないことは、出井さんも久多良木さんも言っていましたよね?同社は大企業病も噂され、確かに先進性と言う意味では最近はアップルに押され気味ですが、いつまでも、本田とともにベンチャースピリット溢れる会社であって欲しいです。そろそろ携帯も含めて本当のブロードバンド環境が整い、以前からソニーが提唱している、ハードとソフトが融合し、ネットで何でもできるという新しいライフスタイルが実現できるチャンスが数年以内にやってきそうですね。個人的には、価格競争が激しい薄型テレビ競争よりも、テレビとPCの融合に力を入れてもらって、老若男女が誰でも、簡単に、何時でも、どこでもネットを利用できる製品を発売して欲しいと思います。これからが産業革命以来の革命の本番となり、是非日本を代表するブランド企業のソニーに先陣を切って欲しいと思います。(2008/07/07)

ソニーは外で笛を吹くしかなかったが、壁を崩したのはアップルだった、と言う事か。ビジョンがあるようでも製品がないままでは笛を吹いているだけになってしまう。コンテンツ、ネットワークを柱にするのは良いが、それだけでは立てない事に早く気付くべきだったのではないだろうか?(2008/07/07)

数年前からSONYの商品に魅力が無くなってきたような気がする。90年代は「技術で新しい未来、SONYでおいしい生活、やっぱり2台目はSONYだね。」というフレーズが合っていたような気がする。事実、商品を買う前の他社との比較でもちょっと魅力的、買ったあとも気づいた「ここまでSONYは考えているのか」と感心させられた商品も多かった。今はパソコン、デジタル技術で先が見えてきてしまい、ちょっとのことで感動できなくなった消費者が増えたせいかもしれない。ただ、まだまだ力のある企業なのでターゲット、視点を変えた戦略をとれば復活の可能性も出てくる。たとえば少子化で購買層が減少し、競争の激しいアクションゲーム市場よりも、高齢者向けの新しいゲームジャンルを作り、イノベーターになれば、まだまだ購買力のあるリタイアー層もねらえる。PS3の高画質を生かした、人生ゲーム、リタイアー後のシミュレーションゲーム等、パソコンを使わなくても実現できる世界もSONYの商品になると思う。また、商品で単純なものでは、ノイズキャンセリング機能や高齢者の聴感特性に合わせた携帯電話。孫の声をリアルに聞きたい、を実現する高音質マイク、スピーカー、マルチバンド音声圧縮技術(複数の回線を使い、高音質を実現できるが、通話料金が高くなる)を導入した携帯電話。SONYならすぐできる技術を持っているが、まだまだ商品化されていない気がする。(2008/07/07)

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