「日経情報ストラテジー発ニュース」

日経情報ストラテジー発ニュース

2008年7月10日(木)

中国版アットコスメ、クチコミ情報が10万件突破

化粧品メーカーなどから得る広告収入も年1億円規模に

1/2ページ

印刷ページ

画像1

画像2

中国人向けの化粧品クチコミサイト「美優網/BeauBeau(ビュービュー)」(写真上)。同サイトは三井物産やアイスタイル(東京都港区)などが出資するビューネット・メディア・コンソーシアム(上海市)が運営する。ビューネットは、上海市と北京市の大企業が多いビジネス街のオフィスビルを中心に美容雑誌「美優」を無償で提供する事業も手掛け、クチコミサイトとのクロスメディア戦略を推進している(写真下)。

 ビューネット・メディア・コンソーシアム(上海市)が運営する中国人向けの化粧品クチコミサイト「美優網/BeauBeau(ビュービュー)」(http://www.beaubeau.com.cn)のクチコミ情報数が2008年6月に10万件を突破、同月末に11万件に到達した。美優網の開設は2007年1月。三井物産やアイスタイル(東京都港区)、三菱UFJキャピタルなど多数の日本企業が出資してビューネットを設立した。

 同社の北野貴宗CEO(最高経営責任者)は、「中国の化粧品クチコミサイトの中で投稿数が最大規模になった。2008年度内に50万件を目指す」と意気込む。今年度に広告収入だけで1億円を超す見通しで、これは物価などの違いを考慮すると日本の5億円に相当するという。

 本家のアイスタイルが日本で展開中の化粧品クチコミサイト「@cosme(アットコスメ)」のクチコミ数600万件超に比べれば規模はまだ小さい。それでも、ここ半年間ほどの利用の伸びに自信を深めている。「中国は超格差社会なので、会員とクチコミの質にこだわったところ、当初はどうしようかと思うくらい利用が増えなかった。だが2007年10月ころから加速度的に登録会員数やクチコミ数、ページビュー(PV)数が伸びてきた」とビューネットの北野CEOは明かす。

 美優網の登録会員数は現在4万6000人で、月間PV数は600万以上。8割以上の会員が20代で、23〜27歳の女性が多い。美優網のコアターゲットは月収5000元(約8万円)以上で美容への関心が高く可処分所得も高い女性。実際、7割強の会員が月収3000元(約4万8000円)以上となっている。

 美優網では、中国で販売されている欧米や日本、中国の350ブランド・1万点の商品を紹介しているが、特に人気が高いのは日本の化粧品の情報である。そこで2008年6月から、日本製品を中心に化粧品を販売するサイト「美優販売店/BeauBeau Store(ビュービューストア)」もオープン。2006年まではソニーグループ会社だったB&Cラボラトリーズ(東京都品川区)の美容石鹸を扱い出した。

 美優販売店は、広大な中国にリスクを抑えて効率良く進出できる“場所”として、日本の化粧品メーカーにとっても魅力的な選択肢である。「中国人の間で、日本の化粧品は品質の良い高級品として人気が高い。ところが中国で購入できる正規品は種類が少ない。というのも、日本の化粧品メーカーが中国に単身で乗り込んで販売網を築くのは難しいし、現地企業と提携しようにも誰を信じてつき合ったらいいかが分からないからだ。しかも、まだ百貨店での対面販売が大半で、セルフ販売のドラッグストアがほとんどない」(北野CEO)。

次ページ以降は「日経ビジネスオンライン会員」(無料)の方および「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみお読みいただけます。ご登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。




関連記事



Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)


Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
この記事を…
内容は…
コメント0件受付中
トラックバック

著者プロフィール

杉山 泰一(すぎやま・やすかず)

1994年日経BP社入社。「日経コミュニケーション」で通信分野の国内外の取材を担当した後、2004年4月から「日経情報ストラテジー」に所属。経営管理や業務改善、社内の士気向上など、企業を強くするためのノウハウや事例の取材を担当する。99年から2000年にかけて、米国カリフォルニア州立大学大学院にてマスコミュニケーションを専攻。2009年11月から日経BP社電子新聞開発部次長。

ページトップへ日経ビジネスオンライントップページへ

記事を探す

  • 全文検索
  • コラム名で探す
  • 記事タイトルで探す

編集部よりお知らせ

日経ビジネスからのご案内