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またまた起きた東証の売買システム障害

東証・鈴木義伯常務が語る「ソフトウエアにバグは付きもの」

  • 日経ビジネス編集部

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2008年7月23日(水)

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 7月22日に東京証券取引所で売買システムの障害が発生して、先物やオプション取引が午後まで中断した。東証の常務兼CIO(最高技術責任者)の鈴木義伯氏は同日、記者会見を開き原因は「(19日からの)連休中に入れ替えたソフトウエアにバグがあった。事前のテストでは見抜けなかった」と説明したが、トラブルは今年2月と3月にも起きていた。「世界の資本市場を目指す」との掛け声は勇ましいが、現実にはエラーが続いている。

 日経ビジネスは、NTTデータ出身の鈴木CIOに2月と3月の事故について詳しく理由を聞いていた。「簡単には変えられない」という言葉は、売買システム改善の限界を浮かび上がらせる。
(聞き手は日経ビジネス編集部)

問 2月8日、3月10日と2カ月で2度もシステム障害が発生しました。2月8日の派生商品の売買システムの障害の原因は何だったのでしょうか。

 本来はプログラムを作った時に潰しておくべき不具合が出てしまいました。システムエラーとしては、往々にしてありがちな内容です。バグをチェックする試験は十分にやったんですが、それをすり抜けてしまいました。

 このシステムは今年の1月15日に動き出したばかりの新しいシステムです。約1カ月ぐらい動いて、そのシステムエラーが表面化したのです。

「バグのチェックは十分だった」

問 バグのチェックは十分だったのでしょうか。

東証の常務兼CIO(最高情報責任者)である鈴木義伯氏

東証の常務兼CIO(最高情報責任者)である鈴木義伯氏
写真:都築雅人

 2万ケース以上の試験をしましたから、私どもとしては十分にやったと考えています。しかし、今の技術では、プログラムの試験をいくらしても、ある一定の確率でどうしてもバグが入ってしまうんです。

 障害が発生した後、また同様のバグがあるといけないので、改めてバグをチェックするプログラムを作成し、チェックを行いました。その結果、同じような問題が3カ所見つかり、修正しました。ですから、同種の障害はもう発生しないと考えています。

問 この派生商品の売買システムは、当初は昨年10月に稼働予定でした。稼働が延期されたことと、今回の障害は関係あったのでしょうか。

 延期したのは、ソフトベンダー(情報システム機器会社)からシステムを納入してもらった時、我々が想定していたよりもバグが多く、我々の検査に合格しなかったからです。そのため、再度ベンダー側に試験を依頼し、品質の向上を要求したわけです。

 今回のエラーは我々のバグのチェックを不幸にしてすり抜けてしまったからで、直接の関係はありません。

問 全てのバグをチェックすることは不可能なのでしょうか。

 バグを調べる方法は2つあります。1つは、システムに実際に注文を入れて試験する方法。もう一つは、プログラムの書き方が正しいかどうかをチェックするプログラムを作り、それで調べる方法です。

 実際に注文を入れる試験は何遍もやりました。でも、何回も問題なく動いているんです。我々からすれば、こんなところで障害が出るはずがないというところで出ている。そこまで考えが及ばなかったわけです。非常に運がよければ見つかったのでしょうが。

 まあ、世の中で出ているバグは大抵そんなものですよ。テストをしないで稼働させるものなんて、まずありませんから。

問 ただ、東証のシステムというのは、社会的なインフラとして完璧さが求められます。

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