「時事深層」

「30分=10円」の駐車場も

ガソリン高でコインパーキングが“閑古鳥”

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2008年7月28日(月)

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名古屋には夜間30分=10円の駐車場が
東京・五反田駅近くの駐車場は、数字が何度も張り替えられている

名古屋には夜間30分=10円の駐車場が(上)。東京・五反田駅近くの駐車場は、数字が何度も張り替えられている(下)

 東京、山手線の五反田駅から5分ほど歩いた幹線道路沿いの「桐ケ谷交差点」。ここを中心に密かな競争が起きている。コインパーキングと呼ばれる時間貸し駐車場の価格競争だ。

 駅前の商業集積地から少し離れたこのあたりでは、遊休地を活用した駐車場が乱立している。数台しか入らない小さなものから、20台以上の大きなものまで、半径100m以内に10カ所以上はある。仕事でよく使うという30代の女性は「価格がしょっちゅう動くから、使う時は必ず複数の駐車場の料金をチェックする」と語るほどだ。

 駐車場の料金を記した札が上から無造作に張り替えられているところが、頻繁に料金を変更していることを物語っている(写真下参照)。この戦いは桐ケ谷交差点周辺だけのものではない。全国の時間貸し駐車場の縮図だ。

「涙ぐましい」料金設定

 都心の駅や、商業施設など複合ビルの近くでは、まだ強気の価格設定が続いているが、「駅から300mも離れれば、需要は極端に下がる」(業界関係者)。1カ所が値下げすれば、周囲も追随せざるを得ない状況だ。

 例えば、ある駐車場が「30分=300円」を250円に下げると、近くの駐車場はすかさず「12分=100円」にする。いずれも1時間に換算すると支払額は500円で同じだが、一方は、短時間しか使わないユーザーにアピールしている。逆に長時間使うユーザー向けに1日の料金を「1200円で打ち切り」とするところもある。

 値下げ競争が激化している背景には、大きく2つの要因がある。1つが、2006年6月に改正道路交通法が施行され、駐車違反の取り締まりが強化されたこと。その結果、時間貸し駐車場が急増し、供給過剰な地域が出てきた。

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著者プロフィール

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者。日経BP社入社後、日経ビジネス編集部に配属。翌年日経ビジネスアソシエ編集部へ移り、若手ビジネスパーソン向け経済情報を取材・執筆する。2007年から再び日経ビジネス編集部へ。重工、中堅・中小企業を担当。近年は第一次産業や人材業界に関する取材にも注力する。趣味は幼少期から続く宝塚歌劇鑑賞(月2回の観劇はマスト)と、ハマってから6年目になる阿波踊り。今年も徳島と東京・高円寺で踊る予定。



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