• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

親密先の企業が“蒸発”

アジア・メディア、前CEOの資金流用で新事実

  • 北京支局 田原 真司,小瀧 麻理子

バックナンバー

2008年7月30日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 東京証券取引所上場の中国系企業、アジア・メディアの崔建平・前CEO(最高経営責任者)が、同社の資金1億300万元(約16億円)を私的に流用した事件で、新事実が分かった。崔氏が流用した資金の受け皿に使うなど、事件の真相究明のカギを握る企業、北京海豚科技発展(以下、海豚=イルカ)が“蒸発”したのだ。

もぬけの殻になった海豚科技

もぬけの殻になった海豚科技 (写真:佐渡 多真子)

 7月上旬、北京市内の高層ビルの18階にある海豚のオフィスを訪ねると、ガラス製の扉の向こうはもぬけの殻だった。ビルの掃除係の女性によれば、6月末、事前の通知もなく突然出ていったという。

 後日、再びここを訪れると、同じ階の別の部屋に数人の男女がいた。だが、引っ越し先を質問しても、「分からない。帰ってくれ」の一点張り。最後はドアを閉められ、カギをかけられた。

個人ではなく海豚の債務

 海豚は1994年、崔氏が清華大学の同級生らと創業したIT(情報技術)企業。業務用の通信機器などを販売し、数十人が働いていた。現在は電話も通じず、ホームページも閉鎖された。

 なぜ、夜逃げ同然に姿をくらましたのか。その謎を解くには、複雑な事件の流れを整理する必要がある。

 アジア・メディアが、崔氏の私的流用を公表したのは6月12日。同社の説明では、崔氏は子会社の定期預金を取締役会の同意を経ずに銀行に担保として差し入れ、海豚への融資を実行させ、さらにそれを個人的債務の弁済に充てたとしていた。

 だが事実は違った。6月30日、日経ビジネスの取材に応じた崔氏は、弁済した債務は個人ではなく、海豚が別の中国企業に対して負っていたものだったと語った(日経ビシネス7月7日号参照)。

 5年前、上海証券取引所に上場するソフトウエア開発会社、新智科技(旧宏智科技)で、2億元(約31億円)を超える資金が不正に流出する事件が起きた。その一部は海豚に流れた。

 当時、海豚の董事長を務めていた崔氏は、このカネを不動産投機などに充てて失敗。しかし、新智の大株主との親密な関係などを利用し、債務の弁済を引き延ばしてきた。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リストラなどつらい経験もありましたが、多くの山に登ったことで、別の景色が見えやすくなりました。

吉田 秀俊 VAIO社長