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“暮らし防衛消費”に意外な商機

原油高を尻目に売り上げは急拡大

  • 細田 孝宏,田中 成省,江村 英哲

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2008年8月5日(火)

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 「1リットル=200円超え」の観測まで出始めたガソリンを筆頭に、食品や電力料金など、あらゆる業種での値上げが消費者の生活を直撃している。そんな「値上げ列島・ニッポン」の消費の現場に、従来の常識とは懸け離れた風景が見え始めた――。

 ガソリン高を尻目に自転車販売の快走が続いている。ホームセンターのコメリでは今年4月から7月中旬にかけて、自転車の販売台数が前年同期比で1割増えた。昨今の変化を示すのはその中身。27インチシティー車と呼ばれる大型車が4割以上も増えた。マイカー通勤をしていた男性会社員が自転車に乗り出したことを意味している。

 コメリによると、自転車の平均単価は1万600円。ガソリン1リットルを180円とすれば、約60リットル分に相当する。車種にもよるが、2~3回の満タン給油で買える計算だ。

「もう1つの原付き」がブーム

通勤用として注目される排気量125ccの2輪車。顧客層は30代から50代と幅広い

通勤用として注目される排気量125ccの2輪車。顧客層は30代から50代と幅広い (写真:都築 雅人)

 オートバイ市場でも異変が起きている。「もう1つの原付き」が売れているのだ。「原付き」とは「原動機付き自転車」の略。一般にイメージするのはエンジン排気量50ccまでの2輪車だろう。だが、原付きには排気量51~125ccの「原付き2種」という種類があり、この燃料高を受けて販売が急増している。今年1~6月の出荷台数は前年比56%増の5万7709台。50ccクラスが同35%減、2輪車市場全体でも同22%減とジリ貧の中では突出した伸びを見せている。

 原付き2種は新聞や郵便配達など商用の利用が多かったが、消費者が使い勝手の良さと経済性という隠れたメリットに注目し、人気に火がついた。

 まず、時速30kmまでの速度制限や2人乗りの禁止といった50ccクラスに課される制限がない。一方で1つ上のクラス(126cc以上)の2輪車に比べ、税金などの維持費が安く済む。自動車保険に付帯する特約で任意保険がカバーでき、年間の保険料が抑えられるケースが多い。エンジンが小さいから、もちろん燃費も良い。

 「ライバルは自転車。商談でガソリン高を口にするお客様も増えてきた」(東京都新宿区の販売店、スズキワールド新宿)。中心の顧客層は30代から50代までの男性客で、購入目的は「通勤」だという。スズキによると、とりわけ伸びが顕著なのは中部地区。マイカー通勤が圧倒的に多かった地域だ。

 ホンダも今年1月に発売した新型車がヒットしている。今年1~6月の販売台数は前年同期比65%増。「生活の足として売れ始めている」(東京都杉並区の販売店、ホンダドリーム杉並)。

 2輪車ですら燃料高を意識するのだから、自動車では燃費の良い小型車志向が加速している。ホンダが5月に投入したミニバン「フリード」は発売後2週間で1万台を受注した。排気量1500ccとミニバンでは小さな部類に入る。コンパクトながら車内空間を確保した設計に加え、燃費への意識の高まりが人気の背景にある。

 ハイブリッド車の評価も高まっている。トヨタ自動車の「プリウス」の国内販売台数は1~6月で前年同期比23%増。現行プリウスは今年で発売5年目。一般的に言って、モデル末期に近づくほど販売が減少するが、プリウスはこの流れの逆を行く。

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