• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【目配り上手が選手を変える】
女性集団を率いる武骨な気配り屋

柳本晶一[全日本女子バレーボール監督]

2008年8月12日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

五輪直前、3人の名伯楽が語る人材育成術

北京五輪で活躍が期待される選手やチームには優れた指導者がいる。
今回登場する3人に共通するのは個人の特性と成長を見極める目だ。
日本選手が世界で勝つために彼らのマネジメント力がモノをいう。

 7月9~13日に横浜で開催されたバレーボール女子のワールドグランプリ決勝ラウンド。世界のトップチームが集結したこの大会で、全日本女子は1勝4敗の最下位だった。しかし、監督の柳本晶一(57歳)はスパイクを決めても決められても、何かを確認するかのように幾度となくうなずいた。

 柳本に焦りはない。「エースの栗原恵がスパイク賞、セッターの竹下佳江とリベロの佐野優子も各賞を受賞し、それぞれが世界トップレベルであることを実証できた。北京五輪に向けて連携の精度を高めるだけだ」。

勝負は経営と同じ

 

 バレーボール人生の集大成──。柳本は北京五輪をそう位置づけている。

柳本晶一

柳本 晶一(やなぎもと・しょういち)
1951年、大阪生まれ。76年、モントリオール五 輪に出場。選手兼監督として新日鉄の黄金時代を築き、東洋紡もVリーグ制覇に導く。2003年、全日本女子監督に就任

写真:新関 雅士

 柳本のバレーボール人生は輝かしい実績で彩られている。1976年にモントリオール五輪に出場して4位。選手兼監督として新日本製鉄で日本一を何度も経験し、低迷していた東洋紡をVリーグ制覇に導いた。

 だが、その過程は挫折の連続だった。五輪代表では控え。東洋紡の突然の廃部など何度も憂き目に遭っている。そして、全日本女子監督を打診された2003年は、チームが世界選手権で13位とどん底の状態にあった。

 「勝負は経営と同じ」。それが柳本の持論だ。「まず全日本女子の問題点を浮かび上がらせる。そして、目標を定め、目標を達成するために必要な戦略を選手と共有していく。後は愚直に実行していくだけ」。

 2000年のシドニー五輪にも出場できず、すっかり負け犬根性が染みついていた当時の日本代表は、目標を見失っていた。そこで、柳本は「五輪でメダルを取る」という明確な目標を掲げた。

 目標を実現するために重視したのは、選手選抜と戦略だ。

 それまでの日本代表は国内リーグの強豪チームの選手で固められたり、実績を重視することが多かった。柳本はそこから見直す。チームや実績に関係なく実力のある選手を集めた。その中には当時、19歳で高校を卒業したばかりの栗原もいた。実力は未知数で周囲からは抜擢に疑問の声もあったが、北京五輪を控える今、栗原は押しも押されもせぬ日本のエースアタッカーに育った。

「シリーズ企画 五輪で輝く」のバックナンバー

一覧

「【目配り上手が選手を変える】
女性集団を率いる武骨な気配り屋」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長