
横川氏に現場の疲弊を問うと「その話はやめよう。つらい」とつぶやいた(写真:村田 和聡)
経営者失格――。外食大手すかいらーくは8月12日の夕方、臨時株主総会を開き、横川竟氏(70歳)の社長職を解いた。国内最大のMBO(経営陣が参加する企業買収)を活用した経営再建として注目を集めてきたが、業績回復のメドが立たない中、大株主である投資会社が見切りをつけた格好だ。今回の動きが表面化して以来、公の場から姿を消していた横川氏が日経ビジネスの独占インタビューに応じ、電撃解任までの2年間を語った。
改革途中だったのに中途半端で辞めざるを得ないのは非常に残念です。(投資会社と外食企業は)淡水魚と海水魚くらい住むところが違ったんだと、僕は最近思うんですよ。どっちも生きられないんです。全く価値観が違う。しかし、業績が悪かったという点で、私は約束を破った。これは事実です。
思惑のズレは当初から
一度は引退した創業4兄弟から横川氏が社長に復帰したのは2006年3月。その後、7月に野村プリンシパル・ファイナンスと英投資ファンドCVCキャピタルパートナーズに横川氏ら経営陣が加わり、MBOで上場を廃止した。野村など投資会社連合は97%の議決権を握り、経営改革を通じて、3年後の2009年中にも再上場を果たすシナリオを想定。だが、MBO発表の会見時から横川氏は「再建には3〜5年の時間がかかる」と主張していた。
最初、投資会社や銀行はものすごく強気の事業計画を持ってきました。MBO翌年から利益が急回復し、2009年にはこれまで達成したことのないような高い利益を出す内容。多額の資金を集めるため、誰もがノーと言えない数字を作ったんです。
創業者の1人としてMBOのアイデアを出したのは僕です。2006年に発表したのも僕。でも、計画自体は(着任前の)伊東(康孝・元社長)体制時に作っているから、絡んでいない。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。










