上げ潮路線か、財政規律の推進か。メディアなどでは対立軸で描くが、国民が次期内閣に期待するのは経済成長と財政改革と“相対立する”政策。
福田康夫首相の辞任表明を受け、日経ビジネス オンラインで2日に実施した緊急アンケートでは、こうした結果が明らかになった(アンケート結果は、9月2日午前2時から午後5時まで「日経ビジネス オンライン」上で受け付けたもの。回答総数は10005件)。
緊急アンケートでは、「次期首相にふさわしい人物」「次期首相に期待する政策」や「今回の辞任の原因」など4つについて尋ねた。
首位は麻生太郎氏、小泉純一郎氏人気も健在
次期首相については、トップが麻生太郎自民党幹事長(2426票)。麻生氏は上げ潮と財政規律のいずれの陣営にも分類されることを嫌う中で、経済政策については「プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を優先することで、景気が悪化するのは避けるべき」との主張を持つと見られている。
景気対策重視という点では国民の希望に合致しているが、経済成長の手段が、「旧来のバラマキ型政治への逆行」、と財政当局などの懸念も喧伝されている。仮に、首尾よく次期首相に就任したとしても、こうしたイメージが、成長と財政再建の“二兎”を求める国民にどのように受け止められるかが、政権への支持率に影響していくだろう。
次期首相にふさわしい人物に関する読者投票では、第2位が小泉純一郎元首相(1589票)。第3位は「上げ潮派」のリーダー格と見なされる中川秀直元幹事長(781票)で、4位が中川氏と同じく上げ潮派の中核人物で、次期総裁選への擁立が取りざたされている小池百合子元防衛相 (779票)だ。
財政規律派の一角を占める谷垣禎一国土交通大臣は6位の416票だった。ただし、読者投票には「その他」が最も多く、財政規律派のリーダーと見なされる与謝野馨内閣府特命担当大臣も含まれていると見られる。
政治システムそのものを変えるべき
「今回の辞任の原因はどこにあるか」について尋ねたところ(回答は2つまで)、「政治資質の欠如」(6296票)が最も多く、福田首相自身に政治能力そのものがなかったという厳しい意見が多数を占めた。
次いで「自公連立の政権基盤」(3630票)、「首相就任の方法から問題」(2847票)、「解散総選挙を有利に運ぶため」(2364票)、「経済政策の手詰まり」(2237票)と続いた。
さらにアンケートでは「首相が突然、辞任する事態が続くのを防ぐためには、どのような対策が必要か」意見を求めた(自由回答)。
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