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西日本鉄道、ICカード「nimoca(ニモカ)」で交通・ショッピング横断の顧客分析

「駅と加盟店」などの相関を分析可能に

  • 清嶋 直樹

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2008年9月4日(木)

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 福岡県が地盤の鉄道・バス会社、西日本鉄道が、国内初となる交通・ショッピング履歴にまたがる顧客分析に2008年5月から取り組んでいる。同年同月のICカード乗車券・電子マネー「nimoca(ニモカ)」導入と同時に、「nimoca顧客分析システム」を稼働させた。ニモカを使った鉄道やバスの利用履歴と、小売店における買い物履歴を組み合わせて「駅とバス停」「駅と加盟店」「加盟店同士」などの相関を分析できる。例えば「○○駅利用者は駅前のA店の利用率が高い」「さらにB店にも買い回りしている人が多い」などだ。

 同様の分析は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の「Suica(スイカ)」や首都圏の私鉄・バス約60社が参加する「PASMO(パスモ)」などほかの交通系ICカードでも技術的には可能だが、実施するには制約がありまだ実現していなかった。西鉄ICカード事業部の飯田浩之・課長は、「当初からCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)への応用を意識して、ニモカのサービス内容を検討した」と話す。後発でICカードシステムを導入したこともあり、交通系ICカードで購買履歴データを活用するためにどのような課題があるかの検討を重ねて実施体制を整えた。

先行事例に学び、独自のサービス体系確立

 まず課題として意識したのが、ショッピングに頻繁に使ってもらえるよう加盟店を増やすこと。地域内での利用密度を高めるため、グループ外の加盟店開拓を進めた。「西鉄はほかの私鉄と異なり、百貨店を持たないなど流通業の事業比率が低い。グループで囲い込もうとせずに、福岡近辺での“地域通貨”を目指した」(飯田課長)。

 西鉄福岡駅がある天神地区では、西鉄系の商業施設(ソラリアなど)だけではなく、主要百貨店(岩田屋、大丸、三越)でもニモカを使える。ローソンやベスト電器など、チェーン店の加盟も多い。2008年8月現在、約600店舗の加盟店で買い物に使える。

 さらに貧弱なシステムが分析の妨げにならないよう、最大約3万ギガ(ギガは10億)バイトという膨大なデータを扱えるデータ・ウエアハウスを構築した。1日数十万~数千万人が利用する交通機関は取り扱うデータ量が膨大で、容易に分析対象にできないからだ。

 西鉄や加盟店がデータ分析することに対して、個人情報保護法上の承諾・同意(パーミッション)を得られるかどうかも大きな課題だった。

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