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ワタミ社長が見た、教員採用の不正調査に潜む欠陥

「トカゲのしっぽ切り」を許すな

  • 田中 成省

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2008年9月9日(火)

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 「安倍(晋三元首相)さんの肝いりで始まった教育再生会議は、首相が福田(康夫)さんになってトーンダウンし、消滅してしまった。次の首相が教育をどう考えるのかは分かりません。でも、教育は国の一大事。内閣が代わろうが、教育再生を投げ出してはいけない。政局が混乱している今も、教育再生のカギとなる問題が、なし崩し的な決着で終わろうとしています」

 福田前首相が辞意を表明した9月1日夜、政府の教育再生会議委員だったワタミ社長の渡邉美樹氏は、教育界の新たな危機の存在を日経ビジネスに示した。

 渡邉氏が問題にするのは、県の職員や校長に逮捕者まで出した大分県の教員採用不正問題を巡る、再発防止の取り組みについて。文部科学省は7月、各都道府県と政令指定都市の教育委員会に過去の教員採用に関する点検を指示した。各自治体からの報告では、この点検によって発覚した新たな不正はゼロだった。

 ところが、2006年から神奈川県の教育委員会委員も務める渡邉氏によると、この調査手法には問題があるという。

渡邉美樹社長は政府の教育再生会議でも教育委員会改革の必要性を唱えていた

渡邉美樹社長は政府の教育再生会議でも教育委員会改革の必要性を唱えていた(写真:都築 雅人)

 神奈川県でも教育委員会が教員採用に関する不正の有無を調べました。対象は関連文書が保存されている2006年と2007年の実施分についてです。

 教員採用の不正では、試験結果への問い合わせという形で地元の議員などから圧力がかかり、点数の水増しなどが起きる疑いがある。ですから私は、試験結果に関する問い合わせの時期とともに、以下の点を明らかにするように依頼しました。(1)誰が問い合わせてきたのか(2)その問い合わせはどの受験者に対する内容か(3)問い合わせを受けた職員は誰か(4)照会があったのはいつか。

 少なくともどの受験生に対する照会だったのかが分かれば、該当者の答案用紙や採点表を引っ張り出してきて、不正の跡がないかを調べられる。そう考えて、これだけの質問を用意しました。

 職員にヒアリング調査をしたところ、7人の職員が外部から照会を受けていました。しかし、続く調査報告は不可解なことばかり。7人が揃いも揃って「誰からの問い合わせか」も「どの受験生に関する照会か」も覚えていないと言うのです。照会を受けた件数も合計で20~30件と曖昧です。

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